動作未確認のα55をゲット
元々はα Sweet digitalが欲しくて中古デジイチをオークションやフリマで漁っていたときに動作未確認で電池と充電器無しのα55が激安だったのを見つけました。バッテリー(NP-FW50)は既に持っていたので追加投資も無く動作確認が可能ということもあり思わず買ってしまいました。
α55について説明するとこのカメラはエントリー機的な位置付けですが、透過型ミラーのトランスルーセントミラーを初搭載、ファインダーを光学式から電子式に変更、ソニーAマウント機としては初めての動画機能を搭載など新機能を多く盛り込んだ意欲的なカメラになっています。同時期にはミラーレス一眼のNEX-3/5も発売されており、ソニーが一眼カメラ界で存在感を増してきた事が伺えます。またα55は評判は良かったカメラのようで当時のレビューとかを見ても肯定的な意見が多いです。また、Youtuberとして有名人になっている福井のカズさんとかもα55についてレビューしていたりします。その動画を見てみると今みたいなガッツリ編集したレビューとかではなくかなりあっさりしたレビュー内容になっていてちょっと時代を感じます。
外観の確認
買ったα55の外観を確認してみると、使用感は結構あって背面液晶のコーティングは無残な状態でしたが、液晶画面が点灯しているときはあまり気にならないのでそのままにしておきます。
そしてα55の部品の中でも重要な部品でもあるトランスルーセントミラーは無事でした。
この部品はAFや撮影に影響を与えるためα系の一眼デジカメではかなり大事な物なのです。トランスルーセントミラーはかなりソフトな素材でできているため破損しやすく、クリーニングも容易ではありません。もし壊れた場合、部品交換しようとしたら単品は普通には売っていないためebayなどを使って輸入することになるうえ、部品の値段は6000円以上と高価です。普通にもう一台買った方が安くつく可能性もありえるので無事で何よりでした。
電池は付属していなかったため空っぽ。アルカスイスプレートは付属していたのではなく自分がつけたものです。
恐る恐る動作確認をしてみると・・・
電池を入れて起動したところ問題なく電源が付きました。
レンズを取り付けると普通にオートフォーカスも動いています。
シャッターもちゃんと切れても手振れ補正やフラッシュなども問題なさそうです。これは掘り出し物っぽい!
その後気付いたジャンクポイント?
動作確認後もう少し使っているとシャッターを切った後に電源が落ちて再起動するような挙動をすることに気付きました。電源を点けて1枚目のシャッターを切るときに発生することが多く、2枚目以降は普通に撮れます。電源落ちるとその時の撮影した結果が残らないので結構致命的な故障だと思いあれこれ調べていると本体のファームウェアが古いままだった事に気が付きました。最新Verにアップデートしたら改善するのか物は試しと思いやってみたところ効果があったのかアップデート後の数日間使用した中では一度も再発しなくなりました。完治?
α55の簡易レビュー
数日ほど使用してみて感じた点を簡易レビューとして箇条書きで挙げてみました。
良い点
- AFが結構正確
- 小さく軽いボディなのでハンドリングしやすい
- 背面液晶が3軸チルト方式なので縦位置でのローポジション撮影がしやすい
- EVFなのでファインダーを覗きながらピント拡大機能が使える
- 秒間10コマで連写に強い
- ISO感度12800まで対応
- FullHD動画撮影可能
- GPS内蔵
サイズが小さいので気軽に撮れるカメラだと思います。またミラーを上げる必要が無いため連写に強く秒間10コマは当時としてはハイスペックです。3軸チルト液晶も縦位置でのローポジション撮影がしやすく良いです。また現在のデジタル一眼では珍しくなったGPSを内蔵したカメラというのもポイントです。
気になる点
- シャッターボタン半押しAFが解除出来ない
- ボタンカスタマイズ性は低い
- トランスルーセントミラーはメンテナンス性が悪い
- バッテリー持ちがかなり悪い
- EVFの映像が白っぽい(経年劣化?)
操作性に関しては当時の他のカメラと比べてもまだまだだと感じる事が多く発展途上のカメラといったところです。またトランスルーセントミラーは画期的ではあったんだろうとは思いますがメンテナンス性の悪さは気になりました。
釣られてAマウントレンズを購入
α55が普通に使えそうだったのでAマウントレンズが欲しくなりマップカメラで思わず中古レンズを購入しました。購入したのはDT 16-50mm F2.8 SSMで終わりゆくAマウントレンズということでF2.8通しレンズながらあまり高くなくポイント込みで2万円弱位でした。
α55に付けるとこんな感じで結構デカくなります。
古いズームレンズながら中心は開放からシャープです。コントラストもしっかりしている画作りなので立体感もあり結構良いレンズです。
周辺減光と周辺の甘さも絞れば改善するので風景等はF8くらいまで絞りたいところです。
また広角での歪みはそれなりに大きいです。α55は自動レンズ補正機能がないので現像時に修正してやる必要があります。
まとめ
動作未確認のジャンクとして売られていたα55ですが、実際はちゃんと使えるカメラでした。ほぼ捨て値で拾えたのでかなりお得な一品だったと思います。
またα55はFnメニューなど現在のαにも引き継がれている部分も多くαEマウントユーザーの自分としてはすんなり操作が入ってきて結構使いやすいカメラだと感じています。今まで買った中古デジカメはFinePix S5 Pro以外は最初だけ触って後はあんまり使わないことが多かったのですがα55はこれからもちゃんと使っていこうと思います。