中古デジカメ購入記 Canon PowerShot G15

2022/07/19

CANON レビュー 中古デジカメ

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中古紹介では初のキヤノン機

PowerShot G15とは

PowerShot G15は2012年にCanonから発売されたコンデジです。PowerShotの中でもGシリーズは一眼カメラのEOSシリーズに準じた操作系に加えスピードライトが使用できるなど拘りが有る上位に位置するシリーズです。またG15は15代目ではな途中欠番もあったため11代目の機種となっています。

主なスペックはワイド側F1.8、テレ側2.8の明るいレンズ、1210万画素の1/1.7型COMSセンサー、常用感度ISO12800まで対応、シーンごとに最適な手振れ補正を自動選択機能、記録メディアはSDカードです。高級路線らしくレンズは力が入っていますね。

また先代のG12はバリアングル液晶でしたがG15は固定液晶になっています。バリアングルの方が使い勝手は良いですが、固定液晶のG15はG12よりスリムなサイズなので一長一短といえます。バリアングルを採用しなかった理由としてはG15発売より前にPowerShot G1 Xというコンデジにしては大きいバリアングル採用フラグシップモデルが登場したため差別化としてコンパクト路線に行ったのかと思います。

発売当時の評判としてはG12にあったISO感度ダイヤルが無くなった事に対する文句があるくらいで概ね良好でユーザーには受け入れられていたようです。

購入経緯

PowerShotのGシリーズは中古でもいい値段するので今まで手を出してこなかったのですがG15の液晶故障品が格安で売られているのを見つけ購入してみました。液晶自体は交換部品が今でも売られているのと、交換修理したブログを見る限り簡単に出来そうだったのが購入の決め手です。液晶不良のG15と交換用液晶を合わせても相場の半分以下の価格でしたので直ればお得ですね。

状態、機能確認

状態を確認してみると説明の通り背面液晶は真っ暗でした。ですが、よく見てみると薄っすらと何か表示しているのが見えます。おそらく液晶のバックパネルライトが故障して点かないため画面が暗くなってしまったようです。(分解前の写真を撮り忘れたのでカバー取り外し後の写真)


基板を良く見てみると液晶と基盤を繋ぐコネクタ部分に錆び(若しくはショート跡?)が発生していました。ここが導通不良を起こしているのがバックパネル不良の原因の様です。


錆びの原因としてはコネクタのすぐ脇にDCカプラーのコードを逃がす穴が開いておりそこから水分が入ったと推測されます。


錆びをとったら直るかなと思いコネクタからフレキを外してフレキ先端とコネクタをクリーニングしてもう一度つなぎ直してみました。そしたら・・・


えぇ、普通に液晶が点いた……事前に注文していた交換用液晶が無駄になった……

と思いきや、この状態でしばらく使ってたら液晶にドット抜けの様な物が広がり本当に壊れてしまいました。錆でフレキの先端の腐食が進んでいたので本格的に接触不良を起こしたのでしょうか。とりあえず交換用液晶を買ったが無駄にならなくてよかった……のか?


分解は一度やったらあとはお手の物。サクっとまたバラして新しい液晶と交換しました。交換後の写りはばっちりです。

無事に使えるようになったので各部と機能を確認していきます。

まず外観は液晶が壊れている以外は綺麗な状態で美品と言っても良いレベルでした。レトロなデザインで質感もいいので如何にもコンデジという感じはあまりしないのが良いですね。


サイズはズボンのポケットに収まるサイズとまでは行きませんがカバンやコートのポケットに忍ばせておくくらいなら気にならないレベルだと思います。


握った感じはグリップが浅いながらもしっかりホールド出来るので不安定な印象は無いです。



ダイヤルは前ダイヤルと背面サブダイヤルが有りシャッタースピード、絞りを自由に変える事ができその辺のフルオートコンデジの操作性とは違うぜって所を見せつけています。


ビューファインダーは視野率が低く周辺が滲む傾向があります。またパララックス補正用の枠も出ないので個人的には普段は背面液晶を見なら撮影の方が撮りやすく感じました。光学式ファインダーなので動いてる子供や動物をよく撮る人には良いのかもしれません。


背面液晶が固定なのでローポジションでの撮影は難しいです。個人的には多少太っても良かったからバリアングルは維持して欲しかったです。

あと背面液晶の色味がPCやスマホで見たときとかなり違って見えます。背面液晶と実写の違いはこんな感じ。




どうでしょうか?背面液晶ではいかにもコンデジって色味でしたがPCで見るとすっきりした色味で悪くないです。これは交換した液晶の品質が悪いからとも思いましたが最初の交換前の液晶でもあんまり良い色には感じなかったのでそもそもそういう物なのかもしれません。今まで古いデジカメの背面液晶は悪くて当たり前という感じであまり気にはしてなったのですがG15の背面液晶はそこそこスペックが良いので他の古いデジカメより気になりました。

実写確認

背面液晶の色味が緑色のものを撮るとかなり黄色に見えるうえハイキーに感じるので下の写真見たとき全然ダメじゃんと思ったのですがPCで見たら普通でした。

PowerShot G15 (2)


色が分からなくなったので途中でモノクロに逃げました。その時気づいたのですが記録画質をRAW、RAW+JPGに設定するとピクチャースタイルが選択できなくなるのがちょっと不親切。昔の機種は出来てなかったっけ?

PowerShot G15 (9)


レンズはワイド端がF1.8、テレ端がF2.8とかなり明るいので多少暗くても撮影可能です。開放からシャープで絞っても被写界深度以外はあまり変わりません。

PowerShot G15 (4)

天守閣部分を拡大するとばっちり解像しています。なかなか優秀。


マクロはワイド端で一番寄れて1cmくらいまで寄れるのですがかなり使いづらいので中望遠くらいでするのがちょうどいいです。35mm換算で105mmくらいまでマクロ機能は有効です。AFは結構早くて手振れ補正もそこそこ効くのでマクロが撮りやすく優秀でした。

PowerShot G15 (1)


今回の撮った写真で一番のお気に入り。写っている物はなんだかよくわからないけど。

PowerShot G15 (3)

その他の作例はFlickrに上げているのでそちらを参照


まとめ

以上PowerShot G15のレビューでした。液晶不良のジャンク品でしたが簡単に直せてラッキーでしたが色再現は気になりました。撮れている写真は綺麗な仕上がりだったので慣れが必要そうです。でもボディの質感やAFの速さ、操作性いずれも上位機種に相応しい仕上がりなので一見の価値ありです。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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