COOLPIX P7000とは
COOLPIX P7000は2010年に発売されたコンデジです。ニコン上位機種の証明ともいえる丸窓に加え質感の良い金属ボディ、アナログなダイヤルや多数配置されたボタンなどデザインはこだわっている印象を受けるカメラです。位置づけとしては高級コンパクト機でキヤノンのGシリーズの対抗馬です。P7000はスペック的にも同時期に出ていたPowerShot G12に近い仕様です。
またP7000番台のシリーズはP7800までありますがP7200~P7600は欠番なので発売していたモデルは4台のみです。
主なスペック
センサー:1/1.7型 1010万画素CCD
シャッター:最高1/4000秒(Mモード時)
連写コマ数:
レンズ:28-200mm
F2.8-5.6 EDレンズ2枚使用
手振れ補正:レンズシフト方式手振れ補正
ファインダー:実像式ズームファインダー、視野角80%
背面液晶:3型92万ドット
記録メディア:SDカード、SDHCカード
仕様電池:NP-140(撮影枚数250枚)
サイズ・重量:133.4x93.6x150.4
mm、968g(バッテリー、カード込み)
この中ではレンズがやはり注目点ですね。他メーカーの高級コンデジと比べても明るさがめちゃくちゃ明るいという訳ではないですがEDレンズ(特殊低分散ガラス)を2枚使っているので描写は期待できそうです。
購入経緯
PowerShot
G15を格安で手に入れたのでニコンの高級コンデジも欲しいなと思いP7000系を探していたのが始まりです。P7000にした理由はたまたま出品価格が安いものが入札終了間際だっただけでP7000にこだわりがあったという訳ではないです。P7000系だったらどれでも良かったというのが本音です。
状態・機能確認
動作確認済の物を買ったので当然ながら普通に動きました。
見た目は多少小傷は有りますが綺麗な状態です。金属ボディなので質感は良い感じです。
背面液晶が少し黄ばんでいたので正確な色を判断するにはちょっと厳しそうです。
P7000のファインダーは丸窓になっています。ニコン機の上位クラスはファインダーが丸いのがトレードマークになっているのでP7000は上位機の仲間と言えますね。
上下左右視野率80%で視度補正の枠とかは無いので正確なフレーミングなどは難しいですがOVFが付いているのはありがたいポイント。下の写真だと滲みが盛大に出ていますが実際はもう少しましです。
電池はEN-EL14で今でも入手性は高いバッテリーです。ただ手に入れた個体は内蔵電池が死んでいて電池を外すと日付の設定が飛ぶのがめんどくさいところです。
実写確認
最初からネガティブな点となってしまいますがP7000を使っていて一番最初に感じたのはAFが結構めちゃくちゃな点です。AFが合う速度が遅いこと自体は別に古いカメラではしょうがないことだとは思うのですが検出がイマイチなのかえ?これ外すの!?って事がままあります。
下の写真は中央一点AFにして真正面にいるエノコログサにフォーカスを合わせようとした写真ですがフォーカスが抜けて背景にピントを合ってしまってます。
何度かトライしてようやくフォーカスが合ったのがこちら。なかなか気難しい奴です。
ピントの合った写真はシャープですねえ。
色味はデフォルトだとくっきりはっきりな色乗りな感じです。
猫の昼寝顔。人慣れしているのかこっちに寄ってきて足元で寝てました。
確かマクロで撮影した写真。マクロモードはワイド端が一番寄れるのですが被写体に近すぎて影が出来るので使いづらいのでちょっとズームして撮っています。
カメラのピクチャーコントロールじゃなくてLightroomでモノクロに編集してます。
こちらもLightroomで編集してます。ノイジーな感じもまたいいです。あとなぜか今回の作例は縦位置が多い。
これは撮って出し。カッチリ写ります。もうアジサイの旬も過ぎましたね。
その他の作例はFlickrに上げているのでそちらを参照
まとめ
COOLPIX P7000のレビューでした。AFに関しては今一歩な性能でしたがピントの合った時の写真はカッチリよく写るコンデジでした。AF外すのは背景がうるさかった場面で多かった気がするのでスナップとかの時に出ると厄介ですね。AFが合わない時は諦めてMFに切り替えて撮った方がいいかもしれません。後継のP7100以降はAFが強化されているらしいので買うとしたら価格面で問題なければP7100以降の方が無難そうです。
個人的にはレトロな雰囲気を出しているデザインが気に入っていて同じレトロ路線の富士フイルムとは違ったニコンらしさを感じるデザインで秀逸だと感じました。Pシリーズ3世代目以降のP7700あたりになるとレトロさが薄れ近代的なデザインになっていきます。近代的なデザインも悪くないですがP7000のデザインが一番好みですかねぇ。