中古デジカメ購入記 OLYMPUS STYLUS 1s

2022/08/27

OLYMPUS レビュー 中古デジカメ

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てのひらサンニッパ

STYLUS 1sとは

STYLUS 1sは2014年にオリンパスから発売されたデジタルカメラです。前年に発売されたSTYLUS 1に機能追加をしたマイナーチェンジ機でSTYLUS 1もその後アップデートで1sと同等の機能を使用出来るようになったため実質違いはほぼありません。

さてこのカメラの特徴は何かと言ったら当然全域F2.8の28-300mm高倍率ズームレンズでしょう。i.ZUIKO DIGITALの名を冠したこのレンズはオリンパスのニュースリリース曰く一眼並の画質と実現したと誇らしげに書いてあることから相当自信を持っていたレンズだったのだと思います。

そのハイスペックレンズに対してサイズは一眼レフ機よりずっとコンパクトで手のひらに乗るくらいの大きさなのが凄いところです。重さも402gとスペック比で考えればかなり軽いと言えます。パナソニックのFZシリーズにも全域F2.8の高倍率ズーム可能なデジカメは有りますがサイズはかなり大きいのでSTYLUS 1sのコンパクトさが際立ちます。

主なスペックは以下の通りです。

センサー:1/1.7型1200万画素CMOSセンサー
画像処理エンジン:True Pic VI
感度:ISO100-12800
シャッター速度:60~1/2000秒
連写コマ数:最速7コマ
レンズ:28-300mm F2.8
AF測距点:最大35点
手振れ補正:レンズシフト方式(公称3段分の効果)
動画撮影:1920x1080 30fps
使用バッテリー:BLS-50
撮影枚数:450枚
記録メディア:SD、SDHC、SDXC
サイズ:幅116.2x高さ87x奥行56.5mm
重量:バッテリー・メモリ込みで402g

仕様だけ見たら今でも十分通用するレベルといえます。さすがにこの時代ともなると xDピクチャーカードは廃止されていますね。

購入経緯

STYLUS 1sはハイエンド機なので発売から8年近く過ぎた今でも中古価格はそれなりの値段付きます。使用感多めのB品クラスでも2万円ぐらいはしますが今回は安く購入することが出来ました。

安かった理由としてはヤフオクでジャンクカメラ・レンズのセットの一部として出品されており入札価格があまり伸びずに落札できることが出来たためです。入札額が伸びなかったのはSTYLUS 1sが商品写真の端っこの方に少しだけ写っているだけだったので気づいた人が少なかったことが要因だと思います。ヤフオクの商品写真って大事なんだなぁと実感。

そんなわけで掛かった費用は送料と合わせても6000円くらいでしたので動いたらかなりラッキーといえます。

状態・機能確認

届いたSTYLUS 1sは箱と革ケース付きでした。


肝心の本体は外観はかなり綺麗でぶつけた跡や塗装の剥げも無く美品と言える状態でした。マイクロフォーサーズのE-Mシリーズを彷彿とさせるデザインなのでE-M1やE-M5のサブ機として使っていた人も多かったんじゃないでしょうか。 

背面液晶にはフィルムがすでに貼ってあり大事に使われていたのかと思います。 


コンデジとしては大きいですがレンズのスペックを考えれば小型。手に乗せたたらまさしく手のひらサンニッパ。


レンズには埃や指紋が付いていて汚かったですが拭いて綺麗にしました。 


さて動作確認ですがバッテリー・充電器が付属していましたがバッテリーは完全に切れていたので手持ちの別のバッテリーを入れて電源を入れてみました。

結果は・・・


キタ―――――――――(゚∀゚)―――――――――― !!

電源が無事点きました。これは大勝利の予感!!

落ち着いてシャッター、ズームなど一通りの操作をしてみましたがいずれも問題なく動きました。この時点で今期No1の掘り出し物です。 


300mm F2.8の表示!これが見たかった!!


無事動作したので他の箇所も確認していきます。

まずファインダーは最近古いコンデジのEVFばっかり見ていたので滅茶苦茶綺麗に感じました。スペック的にも144万ドット、視野率100%と実用に十分なレベルです。


レンズ周りにはオリンパスのコンデジ特有の絞りリングが付いているので絞りの操作がし易くてGoodです。また回転方向や他の機能を割り振ることもできる気の利いた仕様になっています。


上面のダイヤルには露出補正など機能を割り振ることができますが個人的にはちょっと操作しづらい位置にあると感じました。特にファインダーを覗いている時に操作がし辛いです。


唯一ケチが付きそうだった点としては届いた直後はセンサー表面かレンズ内部にゴミが付着していて絞って撮影するとうっすらと影が写り込んでいました、ただその後レンズ鏡筒の隙間からブロワー噴いてたらゴミがどっかに飛んでいって影が消えました。再発の恐れもありますがとりあえずは問題は解決しました。

実写確認

サンニッパの実力を見るためにいきなり望遠端の300mmのF2.8でマクロ撮影してみました。300mmF2.8と言っても小センサーなのでそんなに大きくボケはしないですがボケ質は悪くないと思います。


手振れ補正はレンズシフト方式で公称3段分の効果。テレ端300mmで撮影して試した限りでは1/25秒位までのスローシャッターは手持ちで行けそうな感触でした。

300mmで撮るのが楽しくて300mmでばっかり撮ってしまいました。


ワイド付近でSS1秒の写真


ワイド端からテレ端までズームした時の差はこれ位。

ワイド端 28mm

テレ端 300mm

AFは'14年製だけあって大分早くなっており実用上何の問題も感じませんでした。


画質に関しては価格.comや個人ブログのレビューを見てると賛否両論ある感じで一眼並の画質、1インチセンサーのコンデジより良いという人もいれば同じ1/1.7型センサーを搭載したXZ-1や2(オリンパス)の方が画質が良いと言われるどころか、センサーがさらに小さいXZ-10(オリンパス)とあまり変わらないと言われる始末。

そんなレビューが散見されるなか個人的な感想を言えばいたって普通という印象です。全然ダメというほど悪くないけど滅茶苦茶良いかと聞かれたらそうでもない。そんな感じ。



 

否定的な意見が出る背景としては28-300mm全域F2.8というインパクトが強すぎて画質にも期待しすぎてしまった人や、あまり欲張らず設計の素性が良いレンズを搭載したXZ-1の様な描写を期待した人が多かったが故に賛否両論になってしまったのかなと思います。 

感度は12800まで設定できますが個人的には800~1600までに抑えておきたいと感じました。

元写真

各感度ごとの比較

まとめ

以上手のひらサンニッパSTYLUS 1sのレビューでした。画質に関しては想像を超えるというほどでもありませんでしたがこのサイズで28-300mmの全域でF2.8の便利さは何物にも代えがたく大抵のものは撮れるオールラウンダー機だと思いました。

散歩に持って行くメインカメラにこれを持って行こうかなと思ってます。

ちなみに同じレンズユニットを使用したデジカメがカシオから発売されていたようでそちらもいつか手に入れてみたいですね。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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