待望のファームウェアアップデート
去年の暮れにLA-FE1にはファームウェアアップデートが来るとの予告が来ていたのですが、何か問題が発生していたのか待てど暮らせどファームウェアアップデートが来ていない状況でした。自分は先月に購入したばかりなのでたいして待ってないのですが、最初の方にこのアダプターを買ったユーザーはかなりやきもきしたじゃないでしょうか。
しかし、つい先日ようやく最新ファームウェアが公開されました。このアップデート内容としては新フォーカスアルゴリズム「G Driver」が追加されたそうです。「G Driver」とは何かは焦点工房の公式ページに掲載している内容は以下の通り。
G Driverは、MonsterAdapterが独自開発したピント検出・AF駆動アルゴリズムです。最新のソニーEマウントミラーレスカメラの位相差検出・演算能力を最大限に活用し、これまでよりも高速かつスムーズな動作で正確にピントを合わせられるようになりました。リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキング機能搭載モデルであれば、それらを生かした高精度な撮影が可能。決定的な瞬間を逃さずとらえられます。
簡単に言うと前よりAFが速くなる上に精度も上がるよってことですね。前のバージョンではAFは動くけど速さはちょっと物足りない部分ではあったのでAF速度が上がるのは単純にうれしいアップデートです。ということ早速Ver.03にアップデートして実力を試してみました。
テスト編
ファームウェアアップデート前後でAFがどの程度早くなったか試してみました。使用レンズは50mm F1.8Gでボディα7IVです。
近接撮影
距離は1mくらい離れたところから撮影しています。まずはVer.02(旧バージョン)から
こうやって見ると旧FWは大体のピントを合わせてからもう一回ピント合わせの追い込みをするような挙動をしており動きがスムーズではないのが分かると思います。LA-FE1を使っていてAFはカッカッカッと3段階くらい小刻みに動いてピントが合う感覚が有ったので通常動作がこの動画の通りなんだと思います。(特に近接撮影はその傾向が強い)
次に新バージョンのVer.03で同じテスト
新FWは旧FWのような小刻みにAFする挙動が無くなってヌルっとピントが合っています。速度もなんとなく速くなっててかなり良くなっていそうです。
遠景撮影
次に遠景撮影ということでα1と500mm F5.6Eでプロ野球撮影をしてみました。こちらは動画は無いので自分の実体験と感じた印象での話になります。
まず思ったのが新FWはピントが合わない、AF操作を受け付けなくということがかなり発生しました。一度これが発生すると電源を切るまで直らないので結構厄介です。旧FWでもどこにもピントが合わずAF動作受け付けなくなることは有りましたがそれは”たまに”でした。新FWにしてから1試合で5,6回は発生したと思います。そのうち一回はボディからアダプターを一回取り外さないと直りませんでした。いざというとき発生したら嫌なので試合終盤は無駄に電源オンオフしてました。
またAF精度もいまいちになった印象で特にAF-Cで連写撮影した場合、旧FWは1枚目や2枚目ピント外しても一度合えば食い付きが良くなかなかピントを外さなかったのですが、新FWはピント外したり、合ったりを繰り返してました。個人的にはかなり残念な結果です。
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連写途中でピントを外して戻ってきませんでした |
他に気になったところ
新FWにしてからAFの駆動音がやたらと大きくなりましたガガガガっとかなり無理させてAFしているように感じるのでレンズが壊れないかかなり心配になるレベルです。
まとめ
以上、LA-FE1を新ファームウェアVer.03にアップデートしてみて使った感想でした。感想としては個人歴にはバージョンのVer.02のままでよかった気がします。確かAFの速度は上がったとは思いますがAFが動かなくなったりや精度悪化はかなり痛いです。
ファームウェアのダウングレードしたいなあ・・・・。