GCamで暗所(夜景)撮影はカバーできるのか
Pixelの譲りのカメラアプリ
GCamはPixel専用のカメラアプリを他の機種でも使えるように弄ったアプリです。Googleが作ったアプリということもあり完成度は高くカメラの画質が悪いスマホに入れると画質が良くなるなんて言われています。Redmi Note 10 Proは明るいところでのカメラ画質はそこそこなのですが夜景のような暗所での撮影はいまいちなのでGCamで改善されることを期待して導入してみたのでその結果を書いていきます。
GCamの導入
インストールの方法はGCamのapkをダウンロードして手動でインストールした後に専用のxmlを読み込ませるだけです。詳細はRedmi Note 8 ProにGCamをインストールしたときの記事を参照してください。
純正アプリとGCamの比較
挙動の違い
純正とGCamで下側の倍率表示をタップしたときの挙動が変わります。純正は0.6倍が広角カメラ、1xが標準カメラ、2xが標準カメラのデジタルズーム2倍です。それに対してGcamは0.6が広角カメラ、1.0が標準カメラが起動するので表示が微妙に違うだけで挙動は同じですが2.0をタップするとマクロカメラが起動します。2倍ズームかと思ってタップすると全然ピントが合わなくなるので焦ります。
GCamは一部機能が使えない
純正の方は動画、夜景モード、ポートレートモードなど基本的な物に加えてプロモードや長秒露光、ドキュメント読み取りなど豊富なカメラモードがありますが、GCamは基本的なモードを除くとパノラマや360°カメラ位しかありません。またRedmi Note 10 Proは最大108MPの解像度で撮影できる事が特徴ですが、GCamを使用した場合12MPまでの解像度での撮影になります。
撮影結果を比較
HDRオフ、AIオフの状態で他全てオートの状態で撮影しています。
標準カメラを比較
GCamはGoogle
AWBで撮影すると純正に比べ緑色の彩度が低く、青の彩度が高めになります。比較すると色味はかなり違いがあるとのがわかると思います。
ちなみにGCamのAWBを切ると似たような色合いになります。
解像感はセンサーやレンズは同じなので大きな違いはないと思います。
またGCamは純正に比べシャッタースピードが1段分位速いです。シャッタースピードが速いとブレにくくなりますが、ISO感度が高くなるのでその分ノイズが乗ってくることになるので高感度では使い辛い場面もあるかもしれません。
広角カメラを比較
純正アプリは歪みの補正を自動でしてくれるため四隅の部分も真っすぐな線になっていますがGCamの方は補正されず大分歪んでいて使いものにならないと思います。
デジタルズームを比較
純正の方は無理矢理ながらも明瞭な感じに見せています。GCamの方はボヤっとして厳しいです。
夜景モードを比較
一番期待していた夜景モードで純正とGCamで比較してみるとGCamの方が圧倒的に高画質です。純正はノイズリダクションを掛け過ぎて表面の質感がなくのっぺりしていますがGCamはしっかり残っています。
ただし純正は数秒の露光時間なのに対してGCamは1分以上の露光時間なのでそれの差かもしれないので純正の方でもマニュアル撮影で1分以上露光してみましたがのっぺり感は変わらずGCamの方が綺麗でした。
ちなみに夜景モードではなく通常モードで撮影するとこうなります。GCamなにも写らん・・・。
まとめ
今回の結果を見ると夜景モードが弱いRedmi Note 10 ProでGCamを使うのは結構いいのかもしれません。ただ1分以上の撮影時間を要求してくるのでミニ三脚のようなスマホを固定する物が必要になるため注意が必要です。また広角やデジタルズームなどそれ以外の機能を使用する場合は純正カメラの方がうまく補正や調整されているので適材適所で使うのがベストかと思います。