オールドレンズ16本目 T2.8/50 aus JENA DDR

2020/05/22

CarlZeiss オールドレンズ レビュー

t f B! P L
買いやすいカールツァイスレンズ



レンズ情報

発売:1970年~?
レンズ構成:3群4枚
最短撮影距離:0.35m
開放-最小絞り:F2.8-F22
絞り羽根:5枚
フィルター径:49mm
マウント:M42マウント

レンズ銘板には記されていないですがれっきとしたカールツァイス製のレンズです。
第二次世界大戦後にドイツが東西分けられたようにカールツァイスも東西で分断されました。
その後東側と西側のカールツァイスのどちらがカールツァイスを名乗るか裁判となり、争いに負けた東側のカールツァイスは名乗れなくなった結果、aus JENAと名乗ることになりこのレンズのように銘板からカールツァイスの表記が消えたという歴史があるようです。
50mm F2.8のレンズ自体は1950年代から生産が始まっていてデザインの変更や改良が加えられ1970年代まで生産が続いたようです。

レンズ構成は3郡4枚のテッサータイプでシンプルなレンズです。
コーティングはモノコーティングで、絞り羽根も5枚というコストダウンがされている廉価レンズで、今でも5000~10000円くらいで買える安さが魅力です。
また最短撮影距離が0.35mと短く結構寄れるレンズです。


レンズ確認

レンズ状態は並品レベルといったところでした。

絞りは各F値の間でも止まるので細かく調整が出来ます。

後ろから光を当ててもダメージは少ないように見えます。

絞ると五角形になります。

マウント部分にはM42特有の突起があり、ここを押すと絞りが動くようになります。

レンズ側面にはA(オート)とM(マニュアル)を切り替えるスイッチがあり、アダプターによってはMにして置かないと絞りが動かない物もあるようです。

α7R IVに取り付けたところ。


作例

開放と絞った時の玉ボケはこんな感じです。
絞りの形が五角形なので玉ボケもしっかり五角形になってます。

周辺減光は開放ではかなり出ていますが1段絞るだけでもかなり改善していきます。

オールドレンズの中では開放から結構シャープな写りです。
Jena50F2.8 (85)

右側のボケを見るとグルグルしてる感じがします。
Jena50F2.8 (25)

絞ると現代レンズとあんまり違いは感じないですね。
Jena50F2.8 (12)

その他作例はこちらから。
カメラボディはα7R IVを使用しています。
T2.8/50 aus JENA DDR


まとめ

オールドレンズの中では開放からシャープな上、最短撮影距離が短いのでF2.8でも背景がかなりボケる良いレンズだと思います。
欠点としてはマクロ寄りレンズなのでフォーカスリングの回転角度が大きく、最短から無限遠(またはその逆)まで行くのにかなり回す必要があり操作をめんどくさく感じることがありました。
また、値段もそこまで高くないので見つけたら買いのおすすめレンズですが、初期型は後期型より最短撮影距離が長く寄れないので気を付ける必要があります。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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