中古デジカメ購入記 No.2 OLYMPUS E-300 ~KODAKブルーを求めて~

2020/08/11

OLYMPUS レビュー 中古デジカメ

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KODAKブルーと称されたCCDセンサー採用カメラ

概要

E-300はオリンパスがデジタル一眼として販売したフォーサーズシステムのカメラです。
マイクロフォーサーズではなくただのフォーサーズでミラーレスカメラではなく一眼レフカメラの仲間です。
レンズを外してみると90度ミラーが回転していて面白い設計です。

機能的には動画やライブビュー、ボディ内手振れ補正もなく画素数は800万画素と時代を感じるスペックです。

スペックは大したことがないこのカメラを購入した理由はセンサーです。
E-300に採用されているセンサーはKodak社製で発売当時は青色の発色が独特なことで有名でした。
俗にいう"KODAKブルー”という話をネットで見て実際どんなもんか興味が沸いたので至ったというわけです。
早速ですが実際に使用してみて感想をだらだらと書いていきます。


カメラの使い勝手

最初に言ったように動画撮影やライブビュー、ボディ内手振れ補正と言った最近のカメラでは当たり前のような機能は有りません。
AF測距点は横一列に3個並んでるだけで柔軟なAFはちょっと難しいです。
ISO感度の設定は100~400、拡張でも1600までです。
フォーサーズセンサーは現行のマイクロフォーサーズと一緒のサイズなので焦点距離は35mm換算で2倍相当となります。
センサーサイズが大きいカメラと比較してカメラ本体、レンズが小さくできるメリットがあるものの高感度、ダイナミックレンジが不利という特徴もマイクロフォーサーズと同様です。
(サイズが小さくできるというメリットも初期は性能求めすぎて他のセンサーサイズが大きいカメラと変わらない程度まで巨大化してしまったようですが・・・)

また一眼レフながらフランジバックが短いのでオールドレンズを使うことができます。
しかし、ファインダーが小さいのでMFは結構厳しいです。
マグニファイヤーを手に入れて使ってみましたが焼け石に水であまり変わりませんでした。
E-300にマウントアダプターでG.ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5を装着したところ。

使用できるメモリーカードはCFカードです。

背面液晶は昔のデジカメといった感じの画質で晴れた屋外ではほとんど見えません。


メニュー操作が微妙で項目を選択する十字キーの上下で移動、右で項目選択、最終的な設定値の決定はOKボタンです。
項目選択の段階でOKボタンを押すと撮影画面に戻るという謎仕様。
項目選択するのもOKボタンでいいやん、普通そう思うやん・・・
ついでに上下選択する時に一番下行くと一番上に戻るループ機能もなく行き止まりになります。
一番下の項目選びたい時に上押して一瞬で下に行くというのが出来ないのでポチポチ押す必要があり、OKボタン押してしまったらはじめに戻るというなんとも言えない仕様。

隠しコマンドを入力するとシャッターの総回数を確認できます。
今回買ったのは2002回とあまり使用されていなかったようです。


隠しコマンドは下記の通り
①電源ONにする
②その状態でカードスロットの蓋を開ける
③OKボタンと再生ボタンを同時押しすると「OLYMPUS E-300」と表示される
④十字キーを上→下→左→右→シャッターボタンの順に押す
⑤右を押すと数字がずらっと表示される、Rの数字がシャッター数

コナミのゲームかよ!!


アオ良いよね・・・いいのか?

Kodakセンサーは青の発色が独特なのは空を撮った時が一番分かりやすいそうなので他のカメラと比較してみました。
E-300以外に使用したカメラは同じくCCDセンサー搭載のFinePix S5 Pro、CMOSセンサー搭載のEOS kiss X5、フォーサーズの末裔でもあるG9 Proです。
設定は絞りF5.6に設定した以外は全部オートで撮って出し、FinePix S5 ProとEOS kiss X5はアスペクト比揃えるためサイドをカットしています。

どうでしょうか。それぞれのカメラの特色が結構出ていると思います。
E-300は若干アンダー目で上空はかなり深い青で高度が低くなるにつれて淡い青になるグラデーションが強めに出る印象でなかなかいいと思います。
ちなみに目で見た色に近いのはFinePix S5 Proですが見た目さわやかなG9 Proくらいが個人的には好みです。

その他E-300で撮影した作例はこちらから
E-300 sample

オートホワイトバランスにしてると色味は暖色傾向に転び易い気がしたので自分で色温度を決めた方が良いと思います。

まとめ

今はカメラの性能が上がり、現像ソフトの機能が豊富になっているので後処理で何とでも出来してしまう時代になったのでKODAKブルーは今は昔といった所なのかもしれません。
とは言え今回あまり青色の写真が撮れなかった部分もあるので晴れた海とか山でもう少し撮ってみたいところです。
またKODAK製CCDを搭載しているのはこのE-300以外にもE-1、E-400(海外のみの販売)、E-500と合わせて4機種あるようなのでどれか手に入れば比較してみたいです。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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