中古デジカメ購入記 SANYO DSC-SX560

2022/09/23

SANYO レビュー 中古デジカメ

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かつてのデジカメ世界一メーカーサンヨーのコンデジ

DSC-SX560とは

かつてサンヨーは自社ブランドでデジカメを販売するだけではなくオリンパス、ニコンにOEM供給することでシェアを伸ばし99年にはコンデジのシェア3割を握るトップメーカーとなりました。デジカメという言葉もサンヨーが商標登録していた

しかしその後は市場縮小などもあり損益が悪化しパナソニックにカメラ事業を売却してしまっています。

今回紹介するDSC-SX560はそんなサンヨーが絶頂期とも言える2000年に”動画デジカメ”として発売した機種です。動画撮影機能を前面に押し出しており、価格.comや個人ブログを見てみるとこの機種で動画撮影に目覚めたなんて人も見かけました。今で言うVlogカメラのご先祖様といったところでしょうか。

基本的スペック

センサー:150万画素(有効140万画素)の1/2型CCDセンサー
レンズ:38mm(35mm換算) F2.4
シャッター速度:1/4~1/750秒
連写:最大15コマ/秒
動画:640x480/15fpsで最大15秒、160x120/15fpsで最大120秒
液晶:11万画素1.8インチモニター
記録メディア:CFカード、マイクロドライブ
バッテリー:単三乾電池2本

この頃すでに画素数は200万~300万画素クラスが珍しくないので150万画素というのは当時の水準で見てもちょっと低めと言えると思います。サイズはポケットに収まるコンパクトなサイズなので初心者向けお手軽機という感じでハイアマ向けカメラでは無さそうですね。

購入経緯

手に入れたDSC-SX560は以前紹介したSTYLUS 1s目当てに購入したジャンクまとめセットに一緒に入っていたものです。全く期待してないなかったというかこのカメラが入っている事を購入したときは知らず、到着後STYLUS 1s以外のジャンク品を一つずつ確認してみて初めてこのカメラが付属していることに気づきました。なので欲しくて買ったわけではなくいつの間にか手に入れていた印象です。

状態・機能確認

状態は小傷は有ったりしますが概ね綺麗です。 前面に動画デジカメ&1GBのマイクロドライブに対応のシールがデカデカと貼られています。昔のデジカメってこういうシールがよく本体に直接貼ってましたね。


記録メディアはCFカード/マイクロドライブに対応で今回買った中古品には32MBのCFが付属していました。ちなみにシールに書いてある1GBのマイクロドライブは当時IBM製のものが定価5万8000円で売られていたようです。DSC-SX560が定価6万8000円なのでもう一台買えそうな値段ですね。



前面の蓋をスライドすると電源が点きます。レンズに若干カビのような跡がありますが端っこの方なので普通の使用には大丈夫でしょう。


バッテリーは単3乾電池2本で動くので撮影途中で電池が切れた時の入手性が良いのはメリットです。サンヨー時代のエネループとの組み合わせは胸熱。


記録メディアはCFカード。32MBだと最高画質で78枚撮れました。


ボタン類は背面にファインダー、十字ボタン、メニューボタン、セットボタン、上面にはシャッターボタン、カメラモードの切り替えスイッチ、撮影モード切替レバーとシンプルな操作系。


メニュー構成はシンプルでカメラに慣れていればほぼ説明書要らずだと思いますがクイックショットだけは何の機能か分からなかったです。調べてみると他メーカーに同じ名称の機能があったので確認したところフォーカスリミッターを掛けてレリーズボタンを押してからシャッターを切るまでのラグを短くする機能だそうです。これも同じような機能ですかね?

ビューファインダーは光学式で中央の十字と近接撮影時の視度補正枠が描かれていますが黒い物を撮ろうとすると全く見えないのが困りもの。


実写確認

まず撮ってみて感じたのが以前使用した同じ100万画素クラスのFUJIX DS-300よりもかなり画質が良い事です。


DS-300は有効画素数130万画素、SX560は有効画素数140万画素とたいして差が無いですがSX560発売がDS-300の3年後というのが大きいようです。この頃のデジカメは日進月歩で進化していくので数年の差がかなり利いてきますね。


DS-300と比べて画質が良いと言ってもさすがに4kモニタで見ると粗は目立ちますがスマホで見る分には十分な感じです。

撮影した後に背面液晶で確認したときの画像が意外と綺麗見えるのも良いです。この時代の背面液晶は悪いのが当たり前で古い製品というのを差し引いても見るに堪えないものが多いのですがこれはそれなりに見れるレベルです。


多分見やすい要因としてはコントラストと色がしっかり乗っているからだと思います。昔のコンデジの背面液晶はコントラストが弱く色も薄いので見づらく画面の確認がし辛いことが多いのですがSX560はそういったことがありません。サンヨーはテレビも作っていたので家電メーカーとしてのノウハウが活きているのでしょうか。

全体的にレスポンスも良く、操作もシンプルなので撮影はストレスフリーです。

撮影は基本的にフルオートで大丈夫です。ISO感度やWBなどはマニュアルで設定することもできますがどうせ細かくは弄れないので割り切ってフルオートでの使用がおすすめ。意外と露出が賢い。



秒間15コマ連写もためしてみましたが、連写中のレンズ内を見ると物理的なシャッターは切っていない様なので電子シャッターでした。また撮影した画像を見てみると歪みが出ていないのでプログレッシブスキャンCCDの様です。プログレッシブスキャンなので強い光源を撮影してみるとやはりスミアが発生します。連写時の逆光などは要注意ですね。


まとめ

以上、サンヨー DSC-SX560のレビューでした。サイズ良し、画質良し、使い勝手良し。これはかなりの名機だと言ってもいいんじゃないでしょうか。基本的にはシャッターボタン押すだけで撮れるバカ〇ョンカメラなんですがそのシンプルさのお陰でサクサク撮影が出来て楽しかったです。機材はスペックシートだけじゃ分からないというのを実感させられるカメラでした。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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