中古カメラを買っていて思う事
カメラ趣味に傾倒する様になってから中古デジカメを結構買ってきた中で思ったことがあります。それはみんなデジカメを売るときに個人情報漏洩にあんまり気を使ってないということです。デジカメから個人情報漏洩する原因はいろいろありますが一番多いパターンはカメラ付属する記録メディアに個人情報を入れたままにして売却しているパターンです。
デジカメで使用したSDカードやCFカードのような記録メディアには個人情報が沢山詰まっておりちゃんと処理をしないと漏洩するリスクが高まります。
いや売る前にちゃんと消しているから大丈夫だよって安心している人、ホントに消えていますかそれ?
単純なフォーマットではデータは完全に消えない
記録メディアのデータを消すにはフォーマットすればいいと思いがちですがフォーマットのやり方次第ではデータは完全に消えません。簡易なフォーマットでは実際にデータを消しているわけではなく見かけ上データが無いように見せているだけなので復元しようと思えば容易に可能です。
データ復元作業は専門的な知識を持った人が専用装置を使って作業するというわけでもなく、ネットで配ってる無料のソフトで素人でも簡単に復元が出来てしまいます。実際に自分も何度か間違ってフォーマットしてしまったSDカードのデータ救出で使ったことがありますが数分でデータを復元できました。
ちなみに下のスクショはテスト撮影した後にカメラボディでフォーマットしたCFカードに復元ソフト使ってみた結果です。
左の丸が緑のファイルは復元可能ファイルです。150枚くらい撮影してすべて復元可能でした。簡易なフォーマットでは意味がないことが分かると思います。
また、フォーマットすらせず写真そのままで売ってる人がたまにいますがそれはもう論外です。
記録メディアを売る時すべきこと
下記のどちらかをすれば復元は限りなく難しくなるため個人情報漏洩のリスクは低くなります。
①記録メディアいっぱいになるまでどうでもいい写真を撮る→フォーマットの作業を2,3度繰り返す
②フォーマット専用ソフトを使いセキュリティレベルの高いフォーマットをする
①はメディア容量が多いと大変なのでパソコンの知識が有れば②の方が簡単です。「フォーマット 完全消去 ソフト」とかで検索すると無料や有料のソフトがたくさん引っかかると思います。
また、記録メディアとは別にカメラ自体に写真を記録するストレージを持っているカメラも存在するのでそちらも消すことを忘れずに。た
中古カメラを取り扱うお店によっては何重にもフォーマットしてから中古販売をするところもある様ですが、ほとんどの中古カメラ店やヤフオクとかメルカリに現れる転売業者はそんな優しさは皆無なので自分の身は自分で守る必要があります。
一番の対策は・・・
実は何度も書き込みを繰り返したり、ソフトでセキュリティ強度の高いフォーマットをしてもデータを復元できる可能性は0にはなりません。専門業者に渡れば復元出来てしまう可能性があります。なので個人情報やプライバシーを守る一番の対策は記録メディアは売らないことです。どうせ今時は高速な記録メディアやレアなメディア以外は売ってもほとんどが二束三文なものばかりなので売らずに他の用途に使うか物理的に破壊してしまうのが一番手っ取り早いです。
それ以外に気を付けてほしい事
昔一度あったのですが某有名カメラ店で買った中古レンズのリアキャップに前所有者の自宅と思われる住所が記載されたシールが貼ってありました。住所が分かったからどうするという訳でもないですがあまり良い気はしませんでした。
というかこの件に関してはお店側が買い取った時に剥がしてあげるのが優しさじゃないかなあ・・・。
まとめ
別にただの家族写真や記念写真みたいな他の人に見られてもいいよって写真ばっかりならともかくこれはヤバいでしょって写真データを残したままだったり、ちゃんとフォーマットせずに簡単に復元できる状態で売る人が結構いるようなので注意喚起的な意味を込めて記事にしました。
あと個人ではなく会社や病院の備品だったろうと思われるカメラの記録メディアに住所録とか患者さんの情報とか入っていたことがあったのはビビりました。どっかの市の紛失USBメモリじゃないけどコンプライアンスどうなってるの・・・。
