DiMAGE A1の概要
DiMAGE A1はコニカミノルタから2003年に販売されたレンズ一体型デジタルカメラです。ミノルタとコニカが経営統合したのが8月でA1発売が9月だっためかロゴがミノルタのままです。当時のニュースリリースを見ても発売はコニカミノルタグループのミノルタ株式会社となっています。
またそのニュースリリースからDiMAGE A1がどんなカメラだったのか伺い知ることができます。
主なセールスポイント
- 新搭載の5M CCD・画像処理エンジンが実現する高画質と、広い撮影領域
- クラス最速AFと、世界初、被写体の前後左右の動きにシームレスに追随する「3D AF」
- 独自の世界初CCDシフト方式「手ぶれ補正機構」を搭載
- チルト可能な高精細モニターと新EVF等、思い通りの撮影を可能にする機能
- 撮影領域を広げる豊富なオプション
世界初のCCDシフトの手振れ補正を搭載していたりEVFがチルトしたりなど当時としては色々革新的なカメラだったんだろうと思います。
またセンサーは2/3型という最近のデジカメではなかなか見かけないサイズですがこの時期の上位クラスのデジカメは各社2/3型を採用していることが多いです。当時のコンデジとしては大型センサーで高級機の証といったところでしょうか。
ちなみにデイマージュの綴りはiだけ小文字で他は大文字の「DiMAGE」という表記ですが2000年以前は頭文字以外は小文字の「Dimage」という表記だったらしいです。
名前の由来はデジタル(digtal)とイメージ(image)を合わせてDiMAGEということでしょうか。ググるとディマージシェアという会社の社名由来のページが出てくるが多分関係ないですね。
購入経緯
最近(コニカ)ミノルタのデジイチにハマったこともありミノルタ製コンデジが欲しくなり有名所のDiMAGE A1、A2、A200あたりを探した結果A1の動作品を見つけ購入しました。
本当は800万画素のDiMAGE A2が一番欲しかったのですがA2はあまり状態が良さそうな出物がないのでとりあえずA1を確保したという感じです。
外観・動作確認
外観は滅茶苦茶綺麗という訳ではないですが汚いわけでもなく普通。レンズフード付きだったのはラッキー。
レンズ内は多少埃の混入、表面には多少の傷がありますが写り込む程では無かったです。
ボタン類は側面と背面に配置されていてほとんどの操作がボタンで可能。
肩液晶付きだと上位機種の雰囲気がする。
背面液晶は1.8型で小さく、解像度や視野角も良くはないので撮った写真を細かく確認するのは難しいです。特に日中は全く見えないので注意。
チルト液晶なのでローポジでの撮影が楽。
ただ下側にはあまりチルトしないのでハイポジでの撮影は厳しい場面もあり。
EVFは23万画素と低画素なのでそれなりですがアイセンサーが付いているのはありがたいです。
またファインダーはチルトするのでアングルファインダーのような使い方も可能。
使用する電池はNP-400でα-7 DigitalやαSweet Digitalと共通仕様。
使用感
レンズは35mm換算で28-200mmと高倍率ズーム搭載にも関わらずF2.8-3.5と比較的明るいのでSSを稼げて使い易かったです。
またAFは当時クラス最速を謳っていましたがさすがに今見るとそんなに・・・って感じですが普通に使う分には差し支えなかったです。
シャッタースピードは最大で1/16000まで設定可能。電子シャッターとはいえこの頃のカメラでこのスピードに対応しているのはあまりない気がします。
マクロ切り替えスイッチがあり200mm側で一番寄ることができますが、劇的に大きく写せるようになるわけではなく気持ち大きく写せるという感じです。 →マクロスイッチが壊れていてマクロモードになっていませんでした。分解修理したところちゃんとマクロで撮影できるようになりました。
より大きく写したいのであれば着脱が面倒ですがマクロモードよりもクローズアップレンズを付けた方が良いかもしれません。 →ちゃんとマクロモードになっていれば大きく写せます。より大きく写したい時にはクローズアップレンズを付けると良いでしょう。
手振れ補正の効きは500万画素しかなくて手振れが目立ちにくい事もあると思いますが結構効いています。公称値は3段分らしいですがそれくらいなら余裕で手振れを抑えることが出来ると思います。
チルトするファインダーは外では使い物にならない背面液晶をカバーするのに重宝します。ただチルトファイダーをのぞき込んでいる姿は傍から見たら何してるんだろうあの人ってなりそうな気もしないです。
設定メニューはシンプルでそんなに項目は無いです。大まかな設定は物理ボタンが用意されているので一度設定したらこの画面はあまり見ないかもしれませんね。
不思議なのは再生ボタンの他に電源に再生モードに切り替えトグルが有ることです。片方あればもう片方いらない気がするのですがなぜ再生が2つあるのかは謎。
作例
500万画素ですがわりかし解像感あるのはCCDセンサー所以のものでしょうか。
また緑色が綺麗に出る印象です。というか全体的に緑色の色被りしている気がします。
アザレアみたいな真っ赤な色な花は今のカメラでも色飽和しやすいので試行錯誤して撮影が必要。
まとめ
以上、ミノルタ DiMAGE A1でした。2003年発売当時としてはハイスペックなカメラで今使っても結構いける感じでした。ただ個人的にはやはりA2が欲しかったのでA2を探す旅に出たいと思います。