→値上げで3.9万円で買えるフルサイズ対応35mm F1.2レンズになりました。。。
また35mmの中華レンズを買ってしまう
以前中華メーカーのRockstar 35mm
F1.8というレンズを購入レビューしましたが、今回またしても中華メーカーの35mmをレンズを購入してしまいました。既にRockstarを持っているのに何で買ってたのかと言うと開放F値がF1.2という点です。F1.2だとRockstarに比べると1段分明るいレンズということになります。国産、海外メーカー問わずF1.2のレンズというのは使ったことが無いので今回興味が出て買ってみました。
気になる値段はAliexpressのセラーで最安は2.6万円ほどです。国内で販売している35mm
F1.2のMFレンズと言えばフォクトレンダー(コシナ)がありますが値段が10万円くらいなので今回購入したレンズの4倍近くします。基本的にレンズの場合、品質は値段に比例するものなので安いからいいというわけじゃないのは分かりますがそれを差し引いてもこの安さは魅力的な価格です。→現在ではAliexpressで販売しているセラーが一斉に値上げして現在では3.9万円くらいの値段になっていますのでご注意ください
購入は3月にしていましたが無料配送だったため届いたのは4月で約1か月掛かりました。待ちに待ったレンズでしたので早速レビューしてみたいと思います。
開封・外観確認
今回購入したのはRisesprayというメーカーのレンズです。読み方はライズスプレー?直訳すると上昇噴射ですが、上を目指す会社的な意味合いだろうか。
「Risespray 35mm F1.2」で検索すると同社が販売しているAPS-C用の方が検索にヒットするんですが今回のフルサイズ用レンズは海外の方がYoutubeに動画を上げているだけでほとんど情報がありませんでした。買った人がほとんどいないレアなレンズかも?
箱はこんな感じでシンプルデザイン。ま、そもそもレンズの外箱で凝ったデザインってあんまり見ないですが。
付属品は前後キャップとレンズを入れる袋、クロスが付いてきました。箱と袋に書いてあるuk-rise.comというURLを見てイギリスのメーカーなのかなと思ってホームページを見てみたら深センの会社でした。元々は一応ロンドンで活動していた会社らしいのでその名残でしょうか。
大きさは流石フルサイズ用F1.2レンズだけあって大きく重いです。Rockstar 35mm F1.8と比べるとかなりデカ重だと分かります。
まずレンズから見ていきます。
最初からレンズが汚れていたRockstar 35mm F1.8と違いレンズ“は”綺麗でした。前玉の大きさを比べるとこんな感じ。
後玉も綺麗です。
α7IVに取り付けてみたところです。F1.2だとさすがに重量級。
鏡筒の方を見てみると小さい白色の斑点や傷が被写界深度表示の横あたりに初めから付いていました。
最初は埃かと思いブロワーを掛けたり粘着テープでペタペタしてみましたが取れません。よーく見るとどうやら塗装ハゲてるようでした。使う前からからこれとは早速中華クオリティ炸裂。
絞りは表記が1段ずつに見せかけてF8の次がF16となぜかF11を飛ばす謎仕様。絞り環はクリック感が無いタイプなのでF11位の位置でも止められるので問題は無いですが不可解です。
レンズ横にあるRisespray 35というロゴはデザイン的にはあまりカッコよくない。
絞り羽根はかなり枚数が多く絞っても円形を保っています。これだけでRockstar35mm F1.8より印象が良いです。
フォーカスリングは結構トルク感があり、撮影に支障は無いけどもう少し軽くても良いかなと感じました。
撮影テスト
まずこの時期定番の桜を撮ってきましが、開放だとフワフワとした描写なので桜とは相性が良いです。ボケは若干うるさいかも。
F4くらいまで絞るとかなりシャキッとしてきます。
拡大するとF1.2の滲み具合が分かると思います。(F4の方はミスで花びらにピント合ってました)
逆光耐性に関しては強い光源を思い切り入れるとかするとド派手なフレア、ゴーストが出ます。コーティング技術が未熟な中華レンズなのでこれはしょうがないところ。これを味と思える気概が必要。
最小のF16まで絞った時の光条は汚いかも。
ブリージングは大きめで同じ位置からフォーカスを最短側と無限遠側で撮った写真を比べてみるとこんなにも画角が変わります。 あまり動画向けではないかもしれませんね。
あとRockstar 35mm F1.8はかなり黄色が強い色味で気になっていたのですがRisespray 35mm F1.2の方は変な癖も無くナチュラルな色味で扱いやすい印象です。色温度を同じ設定で撮ったRockstar 35mm F1.8と比べると色味の違いは一目瞭然です。
最短撮影距離は0.3mで普通かちょっと寄れないかなと感じるレベルです。
周辺減光に関してはF1.2という明るい広角レンズの宿命か絞り開放の無限遠はケラレと言ってもいいレベルで周辺が暗いです。絞ると改善はしますが完全にはなくなりません。
最短撮影距離での開放の場合は周辺減光は無限遠よりいくらかマシ・・・かな?最短側はF5.6~8まで絞ることでかなり改善します。
歪曲については後から修正しやすい素直な樽型です。
作例
その他作例Frickrにあげているのでそちらからどうぞ
桜ばっかりの作例になってしまったので後から追加していこうと思います。
まとめ
中華MFレンズとしては2.6万円前後とそこそこしますが、F1.2という絞り開放値でフルサイズ対応と考えれば妥当な価格かと思います。個人的には写りは以前買ったRockstarより素直な色味は気に入っています。ボケ味は極上とまでは言えませんがお手軽にフルサイズでF1.2のボケを味わえるかと思うので安くフルサイズのF1.2を楽しみたい人にはおすすめなレンズです。→値上げ後の価格だとおすすめできるかはぶっちゃけ微妙です。。。