中古カメラ購入記 KONICAMINOLTA α-7 Digital

2022/04/19

コニカミノルタ レビュー 中古デジカメ

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αSweet Digitalの兄貴分でSony α7シリーズのご先祖様

α-7 Digitalとは

α-7 Digitalはコニカミノルタが2004年に発売したデジタル一眼です。すでにフィルムカメラで販売していたα-7をデジカメ化した機種で見た目はそっくりですがベースとなったのはフィルムカメラのα-70のためシャッターフィーリングなどは別物らしいです。

また当時としては大型のAPS-Cの有効610万画素(総画素630万画素)CCDセンサー搭載に加えてコンデジでは既に採用されていたボディ内手振れ補正をデジタル一眼レフカメラで初採用しています。また9点のAF測距点を自由に操作できるパッドを備え、ファインダーにはミノルタと言えばのアキュートマットを採用、メニューを開かなくても設定変更が容易な1アクション1機能のボタン、握り心地が良いグリップなどなど各部分にコニカミノルタの気合が感じられるカメラです。

またα-7 Digital登場翌年には廉価版ながらもセンサーや手振れ補正などは同様の物を採用しているαSweet Digitalが発売されています。

発売当時はどんな評価だったのかネットを漁ってみると一定の評価は得ていたようですが中級機の割に高いとかリコール問題を気にする声も多くあり賛多め否少しの賛否両論という感じです。

ちなみにリコールの内容はαSweet Digitalの記事でも書きましたがα-7 Digital、αSweet Digitalをしばらく使用しないで放置していると使用を再開した最初に撮影したデータが真っ暗もしくは真っ青な画像になってしまうという症状が発生するというものです。ファーストショットだけならまだいいのですがずっとシャッターが切れなくなってしまう例もあるようです。

購入経緯

元々はα-7 digitalが手に入らないからαSweetで妥協していたのですがやはりα-7 digitalが欲しい!となりオークションやらフリマやらを漁って購入しました。

販売当時の価格が20万円前後らしいですが今回は1万円以下で手に入れる事が出来ました。持病の1枚目が真っ暗現象が発生することが商品説明で記載されていたので値段が安かったのだと思います。この症状が出ないものやリコール対応品の状態の良いものだと中古相場は2万円くらいまで上がります。

外観&状態確認

今回購入した物の見た目は結構綺麗でした。


端子の蓋が千切れていますがこれ位は許容範囲です。


背面液晶カバーは付属せず剥き出し状態。液晶には若干の埃の混入がありました。


モードダイヤルは現在のSONYにも受け継がれておりα7IVと比較するととても良く似ています。


リコールの原因となった1枚目真っ暗現象を確認したところ商品説明通り最初の1発目は真っ黒な写真になり再現性有りです。


手持ちのαSweet Digitalは一回発生するとしばらく発生しないのですがこの個体は数時間~半日放置すると真っ暗症状が発生しました。

また縦位置センサーも若干イカレ気味で縦位置で撮っても写真が横位置まま表示されますし、背面液晶も一応つくのですが画面の端が白くなっているのが気になります。

この個体はなかなか満身創痍なα-7 Digitalのようです。

使用感

諸々の問題はありましたが一応は使えるので持ち歩いて1日使ってみました。

1日使っての感想としては良い、もの凄く良い。色々不都合な点もあるけどそれもひっくるめて使ってて楽しいカメラという印象です。

まず使い勝手の面でAFは決して速くなく正確性もイマイチなんですがファインダーが明るくピントの山が見やすいお陰でMFがかなりしやすくなっています。AFがダメならMFでじっくり撮るのがこのカメラの使い方です。

また一見煩雑に見えるボタン類も1ボタン1機能なのでいちいちメニューやショートカットメニューを開く必要が無いので意外と素早く操作ができます。前述したMF操作もMF切り替えボタンが押しやすい位置にある為、ファインダーを覗いたまま素早く切り替える事が出来るのはメリットです。

ボディ内手振れ補正はメーカー公称値の2~3段分通りだと思います。思ったよりよく効いているなという印象ですが度々このブログでも言っている通り一眼レフ機でボディ内手振れ補正だとファインダー上では効果を実感できないので個人的あまり好みではないです。

あと背面液晶は劣化もあると思いますがαSweet Digital同様色再現、視野角、日中時の視認線どれも時代を感じる代物です。背面液晶で見ると適正露出でも露出オーバー気味に見えたり、色温度も暖色傾向に見えるのですが実際の写真は寒色寄りだったりするので一応癖を知ってさえいれば使えなくはないかな・・・というレベルです。

そして一番重要な画質ですが画素数こそ600万画素そこそこですがCCDらしい発色に加えてミノルタレンズの優しいボケが相まってかなり上質な画質と言えると思います。背面液晶があんまりにもアレなので撮ってるときはこれ大丈夫かなあって不安になるのですが家に帰ってPCで写真を見たときは「えっ、こんなに綺麗に写ってたの!?」とびっくりします。そういったところを楽しむカメラなのかなと思います。

作例

この一枚は家に帰ってからPCで見ておおぉ・・・ってなりました

α-7_Digital_sample (29)

ミノルタのAF50mm F1.4で撮影していますがなかなかいいボケ感ではないでしょうか

α-7_Digital_sample (26)

花の隙間から人が見える1枚って春になると撮りがち

α-7_Digital_sample (15)


これはSONYのDT16‐50 F2.8で撮影しています。
AFモーターがSSMのものでも使用可能でした。

α-7_Digital_sample (4)

またAF50mm F1.4に戻って一枚

α-7_Digital_sample (28)

その他の作例はFlickrのアルバムを参照してください。

KONICAMINOLTA α‐7 Digital

まとめ

残念ながら今回手に入れたα-7 Digitalは完動品とまではいかないものでしたが十分にα-7 Digitalの魅力を味わうことができる一品でした。

FinePix S5 Pro同様状態が良い掘り出し物を見つけたらキープしたいカメラリストに入れておきます。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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