待望の新モデル SONY α7 IVを3ヶ月使っての感想

2022/03/06

Sony デジカメ レビュー

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待ちに待ったα7IIIの後継機α7IVを使用した感想を書き留めていきます

メモリーカードのフォーマットが早くなった

最初に挙げるのがそれかよって突っ込みがありそうですが個人的には地味だけどすごくうれしいポイントです。フラグシップモデルのα1よりも早いレベル。まあ、今までが遅すぎただけって言われたらはい、そうですとしか言えないですが。

ファインダーが見やすくなった

スペック上は369万ドットのファインダーでα7IIIの236万ドットと比べると大きく性能UPしています。ただこの数字は決してめちゃくちゃ高いわけじゃなくα7R IVやα7SIII、α1など上には上がいます。ですがα7IVのファインダーは数字以上に見やすい印象でワンクラス上のα7R IV(576万ドット)と比べても悪くないように思いました。

感覚的にはα1>α7IV=α7R IV>>>α7IIIくらいな感じです

光学的な改善が図られているのか不思議ですがα1と比べてもそんなに悪くないです。ただ滑らかさはα1と比べるとさすがに劣ります。

BIONZ XRはやはり最高

α7IVにも予想通り新エンジンのBIONZ XRが搭載されました。BIONZ XRが載ることでα1の記事でも書きましたが動作が軽快になる、色味が改善される、AF性能がUPなどいろいろな面で恩恵があります。一度BIONZ XR搭載機種を体験したらBIONZ XRが乗っていないαは使う気が起きないレベルで違います。

α7S III、α1に無い動画機能搭載

α7IVはあくまでフルサイズαのスタンダード機という位置づけの機種です。なのでα7S IIIやα1という上位機種より普通は機能的に劣るはずですが、α7 IVはそれらに無い機能を一部搭載していて逆転現象を起こしています。そのα1&α7SIIIにない機能というのが、

α7IV動画新機能①フォーカスマッピング

ピント面に対して前ボケ、後ボケに色を着けて表示する機能です。MFでピント送りするときなんかに重宝しそうな機能です。ただこれは画面が見づらくなるので自分が使うかは微妙な機能。

α7IV動画新機能②フォーカスブリージング補正

これは結構クリティカルな機能です。最近のSONY純正レンズってあまりブリージングに気を使っていないのかGMクラスでもフォーカス位置変えると大きく画角が変わるものが多かったです。ブリージングが大きいと気になる人は気になるので、この補正機能があればその問題を一気に解決できます。SONYはこの機能を考慮して最近のレンズを設計してたんじゃないのかなと感じます。

実際に使ってみた感触としてはブリージングが本当に全く気にならなくなるレベルで効果がありわりかし凄い機能だと感じました。ただ注意点としてこの補正機能は一部の対応レンズしか使えないことと少しクロップされて画角が狭くなる(感覚的に10%くらい)ことは頭に入れておく必要があります。

今後のアップデートでこれらの機能がα7SIIIやα1にも追加される可能性はありますが現状はα7IVを使わないと出来ない事です。(ちなみに動画用カメラのFX6にはファームウェアアップデートでブリージング補正が追加されています)

画素数アップは吉と出たか凶と出たか

α7IIIが2420万画素だったのがα7IVでは3300万画素に上がっています。画素数が上がると気になるのが高感度耐性ですがどうでしょうか。DPreviewのStudio shot comparisonで比較してみると・・・


鑑賞サイズを揃えて比較してみるとISO3200~6400ではα7IIIの方が若干良い、ISO12800~25600ではα7IIIの方がかなり良い様に見えます。α7IVはカラーノイズが多いですね。

※DReviewの作例はカメラ毎に違うレンズで撮っているのでシャープネスとか色味などは同様に比較できないので注意が必要です。 この作例の場合、α7IIIはFE85mmF1.8、α7IVはFE85mmF1.4GMで撮影しています。

体感としてはあんまり差は無いんですがこうやってside-by-sideで比べてみると高感度性能はやはり画素数なりの差はありそうです。ただ画素数が上がったことで後で編集する時にトリミング耐性が上がるというメリットが個人的には大きいので画素数UPはα7IIIに対する優位性の一つだと感じています。

バリアングル液晶は賛否有りますが・・・

バリアングル派とチルト派の論争は尽きないですが個人的に今まで2軸チルトとバリアングルだったらバリアングルの方が断然有難いです。

理由としては縦位置のローポジション撮影をしようとした時に2軸チルトだと背面液晶が見えないので勘でフレーミングするしかないですが、バリアングルなら楽な体勢で背面液晶を見ながら撮影ができるためです。バリアングルだと液晶を開くというアクション増えるのでめんどくさいというのはよく言われますが、「見れない」と「めんどくさい」では全然レベルが違うのでどっちが良いかなんて比較にならないと思います。またバリアングルは液晶が横に飛び出すので光軸上からズレるというのもよく言われますがこれも慣れでの問題でしばらく使ってたら慣れます。

そういう訳でバリアングル化は個人的には大歓迎です。とはいっても自撮りほとんどしない自分的にベストは3軸(or 4軸)チルトなんですけどね。

α1とAF性能を比較して

α7IVAF性能はベーシック機と言いつつ高い次元のAF性能を持っていて、物体の検出とかはα1に負けないくらいの物を持っているように感じました。動きの少ないポートレートくらいではほぼ差は感じませんでした。

ただ食いつきでは断然α1の方が良く一回掴んだら絶対に離さないような感じでバスケットボールなど激しい動きをする被写体を撮った時は差を感じました。ここら辺はα1の面目躍如といったところでしょうか。

ダサかったスペックロゴが無くなった

ソニーのデジタル機器ってその製品のスペックを表すロゴが至るところに刻印してあることが多く、αにも4k SteadyShot insideとかFull-Frame CMOSとか色々書いてあります。これが正直に言ってダサいとずっと思っていたのでα7IVでそれらが無くなったのは良かったです。

ただ露出補正ダイヤルの目盛りやバリアングルモニタの背面までなんにも印字もないのは微妙に安っぽくも感じるので露出補正ダイヤルには目盛とバリアングルモニタ裏にSONYロゴがデボス加工で有っても良かったかなと思います。

まとめ

α7IVは前機種に当たるα7IIIと比べると当然ながらかなり改善が図られていていますが、そもそも設計思想自体が異なるような印象でSONYが新基準と言うだけはあったなと思います。

現状かなり気に入っておりで使用率はα1より多いです。値段だけじゃなくスペックや気分的にα7IVの方が使い勝手がよく感じるんですよね。ただスポーツ撮影や気合が入っている時はやはりα1の出番になるのでこの2台体制で運用はとても満足行っています。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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