α1を使っての感想や期待したいこととか不満とかをだらだらと語る

2022/02/04

Sony デジカメ

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アマチュア目線のα1評

BIONZ XRは最高


何はともあれBIONZ XRです。α7S III以降(α7Cを除く)のフルサイズ一眼で採用されている新エンジンのBIONZ XRのおかげで劇的に動作が軽快になり快適度が上がりました。今までのαは他メーカーの機種と比べると明らかにもっさり動作でしたからね。。。メニュー体系も刷新され今までとは全然違いますが大分見やすくなりどこに何があるのか分かりやすくなっています。(あとようやくメニューのタッチ操作にも対応した)

そしてBIONZ XR搭載したことは画質面でも恩恵が大きいです。以前のαで採用されていたカラープロファイルの「クリエイティブスタイル」がBIONZ XR搭載機種では「クリエイティブルック」というものに刷新されかなり色味が良くなっています。それに加え細かく画質の調整が出来るようになっているので撮って出しのjpgのレベルが飛躍的に上がりました。今までのαならRAW現像前提という色味だったのがα1ではほぼ撮って出しで問題ないレベルまで来てRAW要らなくなったかも・・・と感じたりしてます。と言いつつ今までの癖で一応RAWも残していますが。 

AFを外さないので撮影が楽になった

これもBionz XRの恩恵だと思いますが、瞳AFで人を撮ればビシバシ瞳にピントが合い、一度掴んだらしつこく外さないAFはα7R IVを使用していた時に比べかなり撮影が楽になりました。α7R IVもAFが優秀ではあったんですがα1と比べてしまうとさすがに分が悪すぎます。α7R IVがピントが合う率が80~90%だとするとα1は99.99%くらいの印象です。ここまで来るとピント外したら使用者が悪いというレベル。

 

GMレンズとかと組合せた時の検出、AFの速さ、精度いずれも文句のつけようが無い

ピントに気を使う必要が全くと言っていいほど無くシャッターボタン押すだけで良いので最強の素人向けカメラとも言えるかも。

ほとんど電子シャッターで撮れちゃう

実はα1購入以降一回もメカシャッターを使ったことありません。元々シャッター音をバシャバシャ鳴らして撮るのは好きではないのと、最近の球場はコロナの影響で鳴り物禁止のためかなり静かでシャッター音は悪目立ちすると感じることがあったので基本的にシャッター音がしない電子シャッターで撮影しています。

電子シャッターを使用して野球を撮影すると問題になるのがローリングシャッター歪みですがα1のセンサーは積層センサーを採用しているため歪みがほぼ出ません。

下の写真はα1の電子シャッターでプロ野球を撮った作例です。

阪神タイガース 佐藤 輝明 選手
楽天イーグルス 涌井 秀章 選手
楽天イーグルス 島内 宏明 選手

普通のカメラの電子シャッターで撮ったものと違いバットや投手の腕が歪んでいないのがわかると思います。高速な物を撮影してもこれだけ歪まないと被写体を選ばず使用できます。

ただ室内だと照明によってはフリッカーがどうしても出る場合があるので高分解シャッターなど色々駆使する必要はあります。

CFexpress Type Aってぶっちゃけ・・・

SONYのカメラのメモリーカードはCF express Type BではなくType Aを採用しています。Type AはType Bよりサイズ小さいというメリットはありますがType Bより速度が劣る、容量が少ない、値段が高い等デメリットもあります。特に容量が少ないのに価格が高いというのはかなり不満点で、Type Bでは3万円以下で500GB以上のカードがあるのに対してType Aでは160GBが3万円以上します。

160GBが4万円弱、80GBが2万円強という高級メモカ

αのボディサイズでType Bのデュアルスロットにするのはサイズや放熱を考えても難しそうですし、同じスロットでSDカードにも対応させようとしたらType Aでないと厳しいというのは理解できますが発売されて1年が経ちそうな今でも160GBより多い大容量カードがサードパーティすら出せない状況に関してはSonyの読みが甘かったのではと感じます。 

ただα1はRAWデータのロスレス圧縮に対応したのでスチルがメイン利用であればロスレス圧縮が無いα7R IVよりは多少撮影枚数に関してはマシです(α7R IVのRAWは1枚120MBくらいでただの圧縮RAWはあるけどロスレス圧縮RAWは無いので画質を担保するとSD容量をひっ迫するし書き込み速度が遅い)。

動画は8k30pでなんて撮ったらさすがにあっという間に無くなります。

物欲が収まるかと思ったらサブ機が欲しくなった

今までα7III、α7R IVなどを使用していた時は基本的に1台で大体の撮影をしてきましたがα1を購入してからはサブ機が欲しくなりました。α1買ったら物欲が収まると思ったんですがね・・・。(一応Z6とかも持っていますがオールドレンズレビュー用以外で普段持ち出すことはないです。)

理由としては2つあって1つ目はα1がハイスペックすぎて普段使う時は持て余してる感じが拭えなかった点です。野球やバスケなどスポーツ撮ってる時はα1買ってマジでよかった!!と思えるのですが普段の撮影だと性能が活かしきれなくてモヤモヤした気分になることありました。

2つ目は超高価なカメラを常に持ち歩くのに抵抗があったという点です。ボディ単品で80万円弱、レンズ、メモカ含めたら100万円前後になります。ビビりで貧乏性な自分はいつも100万円を持ち歩く心の余裕が無かったです。

そういうわけで丁度いいサブカメラが欲しいと思っていたところでα7IVが去年の末に発売されたので即購入をしました。(α7IVもα1に比べたら安いというだけで普通に見たら高いカメラなんですが。。。)

使い分けとしては普段スナップや旅行など緩く撮影したいときはα7IV、スポーツやイベント事などは撮影はα1という使い分けで運用しています。

とりあえずこれでカメラの体制はソニーカメラ使っている中では現状これ以上ないα1に加えサブでα7 IVという構成で数年は大丈夫だろうと思っています。(多分)

純正レンズ志向になった

今までSONYのレンズ以外にもSIGMAやTAMRONをはじめ、Carl Zeiss、Tokina、SAMYANGと色々なメーカーのレンズを使ってきました。Eマウントはこういったサードパーティ製レンズが豊富で自分の好みのレンズを選べるのとコストを抑えられる(これ重要)ことが利点だったのですがサードパーティ製レンズを使った時に一部機能制限があることでその意識が若干変わってきました。

純正レンズだけでも大量の数があるEマウントレンズ

機能制限の内容としてはα1の目玉とも言える秒間30コマの連写は純正レンズのみの対応(※)です。また動画でお世話になるアクティブ手振れ補正はサードパーティレンズだと効果が弱くなるという検証結果があります。

※フォーカスモードがAF-C時の話でAF-SやMFだとサードパーティ製レンズでも30コマ連写は可能

マウント情報を開示しているEマウントといえども純正とサードパーティでこういった差があるとTAMRONの35-150mm F2-2.8 VXDのようなピンポイントな撮影現場に特化したレンズやCarl Zeiss、コシナみたいな個性派レンズ以外は純正を優先して買うことが多くなりました。

R3やZ9が発売されてα1ユーザーが感じる事

α1を購入した後に相次いでCanonはEOS R3、NikonがZ9が発表&発売されたのを見て、正直他社が同等機種(EOS R3はフラグシップモデルじゃないですが)を出すのが思ったより早かったなと驚いたところもあったりして、もうちょっと様子見しても良かったかなーという気持ちは多少あります。

Z9は性能に関して言えばα1と比べてもすごいし完全メカシャッターレスとNikonが思い切ったことをしたのは意外だったし、戦略的な価格付けにはZ9へ掛ける意気込みを感じます。R3は画素数こそ少ないでですが視線入力は一度使ってみたいですし、今後フラグシップモデルのEOS R1(仮)が控えてることを考えるとCanonの底力を感じます。こんな感じでα1を持っていても魅力的に見えるライバル機たちですが、今持っているα1から乗り換えは有るのかと言ったら答えは"No"です

そもそもα1の性能には満足していて、この性能があればかなり特殊な撮影でもない限り基本的に何でも撮れると思っていますし、α1とZ9、R3でそれぞれ一長一短があるなかで自分には小型軽量なα1が合っているかなと感じてます。

また乗り換えるにしてもボディだけじゃなくレンズの入れ替えが必要になるので今の機材を売っても足りないレベルで相当な費用が掛かると思うので現状はα1を維持していくと思います。

アッと驚くアップデートを期待しているが・・・うーん

かつてα7IIIやα9にはファームウェアの大型アップデートがあって当時のユーザーを沸かせたんですがα7R IVやα9IIなどの新しめの世代はバグ取りなどの地味なマイナーアップデートばかりにとどまっています。最近の大きなアップデートはα7S IIIにFX3で実装されたS-Cinetoneが追加されたくらいでしょうか。

この記事を書いた時点ではα1は発売されてまだ1年も経っていないカメラなので大きなアップデートがないのはしょうがない部分もあると思いますが、先日発売されたα7 IVに搭載されているブリージング補正、フォーカスマップ、フォーマットの高速化などに対応するアップデートは早く来て欲しいなと思います。今後のアップデートスケジュールのアナウンスも特にない状態でなんかモヤモヤ。

最近のCanonとかNikonはアップデートを結構頑張ってる感じがするのでSonyにも期待したいところ。ここら辺は隣の芝生は青いですかね。

2軸チルト式モニタ・・・うーん その2

α1の背面液晶は2軸チルト式になっています。

これに関してはフラッグシップ機なんだからコスト無視で3軸とか4軸のチルトにして欲しかったなと思います。α99時代は3軸チルトに対応していたのだから出来ないわけじゃないと思うですが、なんで中途半端な使い勝手の2軸チルトにしたのか?って感じです。

まとめ

たいした内容ではないですが素人が9か月程度α1を使用してみての感想でした。基本的には性能、使い勝手、写真のクオリティどれをとってもフラッグシップに相応しい出来栄えだと思います。細かい不満が無い事は無いですがみんなが思う一番の不満は80万円という価格じゃないでしょうか。フラグシップモデルだから高いのは当然とはいえ高いよね。噂のα9IIIはいつ出るかはともかくα1と比べたら多少安くなるでしょうから動画重視しないならそちらがベストでしょう。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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