今は亡きContaxのフィルム一眼
Contax N1とは
Contax(コンタックス)と言えばカールツァイスレンズや高級コンパクトフィルムカメラなどが今でも人気のあるブランドです。N1はそのContaxが2000年に発売したフィルム一眼レフカメラで、それまでのContaxの一眼レフカメラで採用していたC/Yマウントを捨て、新しくオートフォーカスや電磁絞りに対応した完全電子のNマウントを採用しています。このNマウントは口径が大きくフランジバックが長いためレンズ、ボディサイズに大きな傾向にあります。
またN1が発売された後に世界初のフルサイズデジタルN
Digitalという兄弟機種もあったようです。(ググると当時の価格でα1と同じくらいの値段がする超高級カメラでした)
N1やN Digitalの評判をネットで調べてみると当時のユーザーにはNシステムはサイズ、レンズライナップ、AFの信頼性など多くの点で好意的に受け入れられたとは言い難くContaxブランド凋落の一因ともなったようです。その後デジカメの台頭などもあり挽回も難しくContaxブランドを持つ京セラがカメラ業界から撤退を発表したことにより現在はContaxは表舞台から消えてしまっています。
Contax N1購入経緯
購入自体は約2年前くらいにしていました。元々Contaxカメラが欲くてネットで調べてみるとヤシコンやContax Gシリーズのようなレンズ交換式カメラや高級コパクトカメラ以外にもContaxのカメラがあったことを知って興味を持ちN1に辿り着きました。その後ヤフーショッピングで状態が良さそうなボディとレンズを合わせて5万円弱で見つけ購入しました。ポイント込みだとレンズと合わせて4万円弱位だったと思います。
Contax N1外観
外観は中古品なので多少の擦れ、小傷はありますが致命的な点はなく綺麗です。
ファインダーもクモリ、変色などは無し。
ダイヤル部分がカッコいい。
マウント部分も綺麗です。
一緒に買ったレンズのCarl Zeiss Vario-Sonnar t* 24-85mm F3.5-4.5(以下VS24-85)はレンズ内に少しホコリありますが美品レベル。
多少焦点距離は欲張っているがF値がF3.5-4.5の割にデカい。
サイズはかなり大きくプレート付きのα7IVと並べるとこんなにデカいです。
Contax N1使用感
外観から分かるようにとにかくデカいです。NikonのF100も結構大きいと思っていたのですがそれより大きいです。また大きいだけでなく重いので撮影に行くときは気合が必要です。
そしてシャッター音もボディ負けないくらい馬鹿でかいです。シャッター音がデカいと写真撮ってる感が出て良いこともありますが、あまりにもデカすぎて恥ずかしい場面も。。。
シャッタースピードは高速側が1/8000秒まで対応しているので感度が高いフィルムを日中に入れて撮影してもあまり絞り込まずに撮影できます。
ただシャッタースピードダイヤルが左側にあり普段使っているNikonやMinoltaのカメラと逆側なので違和感がありました。まあ、緑の線にあわせておけばグリップのダイヤルで操作出来るので問題はないんですが。
Contaxの一眼レフカメラを画像検索すると左側にシャッターダイヤルがあるのが共通デザインのようなので何か拘りがあるんでしょうか。
AFはイマイチという評判の通り周辺の4点は精度が怪しい印象ですが、中央は問題無いように感じました。速度もVS24-85を使用した感じだと爆速ではないですが、全く使えないほど遅いという訳じゃないので動きものを撮らない限り問題は無いと思います。
AFのモードはコンテニュアンスAF、シングルAFと選べますが現代的なデジカメの感覚でコンテニュアンスAF使ってるとピンボケ量産するので普段はシングルAFが無難ですね。
視野率95%で0.73倍のファインダーはかなり見やすくマニュアルでのフォーカス合わせも苦にならないと思います。またバルブ撮影する際にファインダーから光が漏れないよう遮光出来るギミックは伊達に高いカメラじゃないなと思わせられます。
AF不良のVario-Sonnar 70-300mmを手に入れる
初めはVS24-85のみで撮っていましたが格安でCarl Zeiss Vario-Sonnar T* 70-300mm F4-5.6(以下VS70-300)の中古が販売されていたので飛びついてかったのですが商品説明をよく読んでおらずAFが効かない個体でした。最初はやっちまったと思ってガッカリしていたのですが写り自体は良さそうということもありMFで使っていたら、ある日なんと突然AFが復活して問題なく使えるようになりました。
どうやらVS70-300に使われている超音波モーターは固着しやすいようで軽度であれば使っているうちにAFが復活することがあるようです。しばらく使わないでいたらまた固着してAFが動かなくなったので定期的に使うことが大事みたいです。動かなくなったらAFボタン連打。
またこのレンズVS24-85同様かなりのデカ重レンズなのであまり持ち歩くことはないです。
作例
フィルムはFUJICOLOR 100を使用。現像したフィルムをEOS RPとLightroom&Negative Lab Proを使いデジタイズしています。
まとめ
Contax N1重いしデカいで持ち出す気力がなかなかなくて買ってからしばらく放置してましたがやはり写りは良いです。桜の季節になったらまたN1を持って撮影に出かけたいところ。でもやっぱり重いからしばらく放置で。。。
以上フィルムカメラを使ってみる第三弾終わり。