FE70-200 F2.8 GMとFE200-600 F5.6-6.3 Gを手放してFE100-400 F4.5-5.6 GMを買ったお話

2021/06/01

Sony デジカメ レビュー

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なぜFE 70-200 F2.8 GMとFE 200-600 F5.6-6.3Gを手放したか

まず70-200GMを手放した理由ですが、一番の理由はFE 135mm F1.8 GM(以下135GM)の存在です。

135GMは近代レンズの申し子というべきレンズで開放からキレのある描写、F1.8を活かした大きなボケ、高速なオートフォーカスとEマウントの中でも特筆すべきレンズだと思います。また単焦点ですがAPS-Cクロップすれば約200mmのレンズとしても使えるので疑似的にズームレンズとして使えます。

クロップって画質どうなのと思う人もいるかと思いますが135GMのクロップして拡大した写真と70-200GMの200mmで撮ったクロップなしの写真はぶっちゃけたいして変わらないどころかむしろ135GMの方が良いのでは?と感じるくらいよく撮れます。そんなわけで最近は135GMクロップ運用することが多く70-200GMは防湿庫の置物と化していました。

そして、決め手となったのが70-200GMと新しく導入したα1との相性です。他のボディだと何の問題も無いのですがα1につけると特定条件でピントを外すことが多くなり、ちょっと使い物にならないレベルになりました。SONYにこのことを問い合わせても特に解決策が見いだせなかったのでいっそのことと思い手放すことにしました。

次に200-600Gを手放した理由ですが、写りに対する不満とかはなく満足していましたがサイズの問題で手放すことにしました。

 このレンズだけで2kg以上、ボディやグリップを入れたら3kg越えは想像以上に辛いものでした。またインナーズームなので剛性、防塵防滴性能は高いと言えますが、その分持ち運び時に小さく出来ないので移動が徒歩や公共交通機関がメインの自分には合わなかったというのが理由です。

また当初このレンズのメインの使用目的だったプロ野球撮影はこのご時世であまり行けなくなったことも理由の一つです。200-600Gは特殊レンズの領域だと思うので普段の撮影ではほとんど使わないレンズです。なので目的だったプロ野球撮影で使わないとなると撮影に持ち出すことはまずなかったです。野鳥や飛行機など望遠が役に立つ場面は他にもありますが、そちらは何度か撮影したら飽きてしまい定着しなかったため、このまま宝の持ち腐れは勿体ないと思い手放すことにしました。

100-400GMは色々丁度いい

まずサイズを比較すると70-200 F2.8 GMと同じくらいで200-600 Gよりもかなり小さいです。iPhone 12 miniと比較するとどれもだいぶ大きいですけどね。

左から200-600G、100-400GM、70-200GM

100-400GMはインナーズームでは無いためズームしたときの最大長は200-600Gに近い大きさになります。

左が100-400GM、右が200-600G

全長が伸びるズームレンズは見た目があまりカッコよくはないですが、収納時は小さくなるので持ち運びしやすいという利点があります。重量も200-600Gの約半分、70-200GMより若干軽いくらいなので運搬性は良好です。

また焦点距離が100~400mmということで70-200GM、200-600Gと重複する焦点距離が多いのでこの一本で賄える撮影が多く汎用性が高いレンズです。

写り・AFはかなり良い

まず70-200GMと比べると明らかに100-400GMの方がシャープな写りです。70-200GMは開放だと緩い描写でF5.6~F8くらいまで絞るとようやくキリっとしてきますが100-400GMは開放からかなりキレがあります。ボケに関しては70-200GMは開放絞りがF2.8なので同じズームレンジで比較すると有利かと思います。

次に200-600Gと比べると開放ではほぼ同じくらいのシャープさ、200-600Gと同じくらいまで絞ると若干勝るくらいのシャープさに感じます。ボケに関しては100-400GMの方が綺麗に感じました。

また100-400GMにすることで600mmが使えなくなるのでプロ野球撮影に行った場合不利に感じますが、自分が観戦するときはいつも内野席です。内野席の場合(内野席もピンキリありますが)焦点距離は400mmあれば十分選手を大きく写せるし、500mm相当にクロップしても画質劣化はあまりないように感じたので問題無いと思います。

一応1.4倍テレコンを付ければ560mmまでクロップなしで焦点距離を伸ばせますがF値が暗くなったり、解像感の劣化は避けられないので使える場面は限定されると思います。

そしてAFに関してですが、これは70-200GM、200-600Gとは比べ物にならないレベルの速さです。静音ながら高速で決まるので撮っていて爽快感があると思います。70-200GMで有ったピントズレも今のところ大丈夫そうです。

タムロンの150-500mm F5-6.7という存在

今回100-400GMを買うにあたりタムロンが新しく販売する150-500mmと結構迷いました。100-400GMの対抗馬としては既に先行レビュアーなどの評価が高く十分な実力がありそうなのに加えて価格もGMより圧倒的に安いのでタムロンの方を購入しようか考えましたが、テレ端の500mmはクロップは400mmからクロップでもなんとかなりますがワイド端の100mmは後加工ではどうしようもないと思い100-400GMを最終的に選びました。また若干ではありますがGMの方が明るいのもいいです。でも、もしタムロンが100-500mmの焦点距離で出していたら間違いなくそっちを買っていたと思います。

70-200GM vs 100-400GM vs 200-600G

最後に各レンズの解像度の比較してみました

100mm

70-200GMは開放だと若干緩い描写です、100-400GMとの開放絞りと同じF4.5まで絞るほとんど同じになります。

200mm

100-400GMと200-600Gは開放のF5.6でもかなりキリっとした描写です。70-200GMはF2.8だとかなり緩く、F5.6まで絞ると改善はしますがまだ若干緩い印象です。F8まで絞るとどれも同じくらいの解像感となります。

400mm

100-400GMは開放からキリっとしています。F6.3では200-600Gより解像しているように見えます。F8ではだいたい同じくらいの解像感です。

600mm

100-400GMは600mmでは撮れないのでAPS-Cクロップしています。この比較だと当然ながら200-600Gの方が解像していますが、結構100-400GMも健闘しているようにも見えます。

比較結果まとめ

70-200GMは開放だとかなり緩い描写の傾向ですが、100-400GMと200-600Gは開放から優秀な描写だと思います。

今回の比較は写真中央部のみの比較なのに加えて近いところから撮っているのでそこまでの差は出ていないかもしれません。写真の周辺部や四隅を細かく見ていったりもっと遠いところから撮影した場合などはもっとはっきり差は出ると思います。

まとめ

以上が70-200GMと200-600Gを手放して100-400GMを買ったお話でした。現状100-400GMで満足しています。24-105Gと100-400GMの二本が有れば大体の撮影をカバーできてなかなかいい組み合わせです。これに好みの単焦点があれば十分な気がします。

70-200GMと200-600G手放して得た資金がまだ少しあるので何か安いレンズ買おうか検討中。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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