オールドレンズ23本目 KONICA HEXANON 1:1.4 f=57mm

2021/05/31

Konica オールドレンズ レビュー

t f B! P L

50年以上前のコニカ製レンズ

レンズ情報

発売年 1965年
レンズ構成 5群6枚
焦点距離 57mm
最短撮影距離 0.45m
開放‐最小絞り F1.4-16
絞り羽根 6枚
フィルター径 55mm
マウント コニカARマウント

HEXANON 57mm F1.4はKONICAが1965年に発売した一眼レフカメラAutorex用に作られた標準レンズで、このモデルのカメラからマウントがコニカFマウントからコニカARマウントに変更されています。

例の如くこのレンズも何種類が有り、プリセット絞りの初期型、自動絞りに対応したFTAが発売された際にEE機能(自動絞り)を搭載した前期モデル、その後EEロック機能を搭載した後期モデルの3種類です。今回入手したモデルはEE機能を搭載した前期モデルにあたります。

レンズ外観

前期型には黒とシルバーのツートンと黒一色のカラーバリエーションがあるようです。

移植しただけあって綺麗な前玉です。

コーティングはオレンジ色です。

後玉も綺麗。

絞ると六角形。

Nikon Z6に取り付けるとこんな感じ。

作例

Nikon Z6を使用して撮影しています。

いつものことながら開放では全体にベールが掛かったようなゆるーい描写です。

後ろボケは若干騒がしい感じ

F値毎の玉ボケを比較。開放で口径食は大きく出ます。絞っていくと口径食は改善されますが六角形のカクカクボケになります。

次に周辺減光を確認。F1.4と明るいレンズなので開放では盛大に出ています。F4~5.6くらいまで絞るとだいぶ改善されます。※すべての画像で左下が若干黒くなっていますが裏の影が映り込んでしまっただけなので無視してください。

他の作例はFlickrに上げているので下のスライドショーから確認してください。

KONICA HEXANON 57mm F1.4

まとめ

オールドレンズのF1.4レンズらしく開放での諸収差が凄く、これでもかというくらいふんわり描写です。絞れば当然シャープさが増すのですがこれ位ふんわりするなら思い切ってハイキーで撮ればポートレートや何かに使えそうな気もします。若干後ボケがざわつく傾向が有るので背景には気を付けたいところ。

コニカは今は亡きメーカー(コニカミノルタとしてはありますが)なのですが、コンパクトカメラやレンジファインダーカメラのヘキサーなどはいまでも高額で取引されているためなかなか手は出しづらいです。しかし、一眼レフ用のHEXANONレンズは安価なものが多く手が出しやすいです。ただ他メーカーに比べ流通量がそこまで多くはないのでなかなか状態の良い玉を見つけにくいというのは気を付けたほうが良いでしょう。もし状態の良いものを見つけたら是非とも手に入れたいですね。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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