コンパクトな中望遠レンズ
レンズ情報
レンズ構成:5群5枚最短撮影距離:1.5m
開放-最小絞り:F1.8-F16
絞り羽根:8枚
フィルター径:55mm
マウント:OMマウント
MCとあるようにマルチコーティングです。
135mmには開放F値がF2.8のもの以外にF3.5、F2とバージョンがありF2の方は今でもかなり高額で取引されています。
またオリンパスレンズ(というか他メーカーも一緒の傾向)は開放F値が暗い方描写がいいと評判でこの135mmもF2.8よりF3.5を評価する人も少なからず居るようです。
暗い方が描写が良いとされるのは構成がシンプルで無理の無い設計に出来るからでしょうかね。
レンズ確認
完璧品とまで行かないもののまあまあ綺麗。分解清掃も無しで買ったときのまま使用。
写真では分かりづらいけども前玉後ろ側にクモリのようなものが若干見えるので安かった。
オリンパスのレンズ全般に言えることですが絞りリングの位置が先端側にあり、幅が狭いのはちょっと操作しづらく感じます。
中望遠のオールドレンズではよく見かけるフード内蔵機構ですがこのレンズもそれにあたります。
オリンパスのレンズはやはり小さいのが魅力で他メーカーの135mm F2.8の同スペックレンズと比較するとサイズ感が際立つ。
左からニコン、オリンパス、ミノルタ
135mmにしてはコンパクトと言ってもさすがに長く感じます。
コーティングは青紫っぽいで好み。
作例
開放から比較的シャープな傾向ですが被写体によってはフリンジが目立ちます。一段絞ると解消されます。
F4に絞ると玉ボケがギザギザになりますがF5.6から普通のカクカクしたボケになります。
開放(F2.8)、F4、F5.6、F8と順番に絞っていった時の玉ボケ比較。
ボケの感じは普通、多分一段絞ってると思います。
最短撮影距離1.5mなのでもう少し寄りたいと思う時が結構あったのでヘリコイド付きマウントアダプターが有ると使い勝手が良くなります。
その他作例はこちらから
まとめ
135mmという中望遠の画角は使い勝手を考えるとあまり良いとは言えないですが各メーカーあまり無理のな設計だからなのか今のデジカメに使用しても問題ないレンズが多い気がします。このZUIKO MC AUTO-T 135mm F2.8もフリンジに気を付ければ開放から使えると感じます。
F4の時の玉ボケのギザギザは等倍で見なけれなそんなに気にならないと思いますが気になる人は一段絞るか開放で撮った方が良いでしょう。