Sony α7R IVを半年使用しての感想

2020/05/16

Sony デジカメ レビュー

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6100万画素の高画素カメラα7R IVの感想


概要

去年6100万画素といフルサイズ史上最高画素センサー搭載で発表されたα7R IV。
様々なところで話題となりましたがカタログ上のスペック以外の部分も約半年ほど使ってみての感想です。


6100万画素は凄い

等倍で見るのが最高に楽しい、切り取っても楽しい

R3の4240万画素でも撮った写真を等倍で見てすごいなあと思ってたのですが、そのさらに上を行く6100万画素は本当すごいです。
等倍で見た時ここまで写るのかと感動するレベルです。

そして高画素で等倍で見ても耐えられる画質なのでトリミング耐性が高いです。
例えば下の写真の鳥の顔付近をトリミングすると・・・

トリミングしてもこれだけ高精細で写っています。

また下の写真の様に横構図の写真を・・・

サイド部分を切って縦構図にしても2400万画素程度残ります。

一般的なデジカメの画素数が2000万~2400万画素くらいなので同程度ということになります。
トリミングしてもそれだけ画素数が残るのであとからこっちの構図の方が良かったなと変えても全然問題ない画質です。
まあ、トリミング無し一発撮り出来ればそれが一番いいんですがね。

またピクセルシフト機能を使うと2億4000万画素相当の画像に合成することが出来ます。
でも、この機能はカメラ単体では合成することが出来ずPC上のでSony純正ソフトを使って合成する必要があります。
Panasonicのカメラにも似たような機能はありますがそちらはカメラ内合成が出来ます。
α系はカメラ内現像が無いのでRAWいじるのはPCやスマホでっていう方針なんでしょうけどカメラ内で出来た方が良かったなと思います。

ノイズ感と手ブレについて

高画素のデメリットとして高感度でノイズが乗ってざらついた写真になりやすいというのが有ると思いますが実際に比べてみます。
DPreviewでいろんなカメラの画像比較ができるのでそれでα7RIV、α7III、α7RIIIと比較です。

α7R IV VS α7 III

α7R IV VS α7R III

高感度のノイジーさはα7III > α7R III ≧α7R IVという印象です。
高感度時はR IIIとR IVの出力サイズを合わせたらノイズ量の差はわずかといった感じでぶっちゃけあまり変わらないと思います。
ただしR IVは低感度時でも若干ノイズ感がある気がします。

また画素数が上がったことによる手ブレ&被写体ブレにシビアなっています。
背面液晶上ではぱっと見問題なさそうでもPCモニタ上で等倍で見るとブレているということが結構あります。
高画素機ゆえにこういったブレにシビアに影響されるのは仕方ないことなので出来るだけシャッタースピードは普段より上げて撮ることをお勧めします。
これも出力サイズを合わせたらα7IIIやα7R IIIとあまり変わらないとは思いますが・・・。
 

ファイルサイズの肥大化

個人的に一番問題に思うのがファイル容量の大きさです。
RAWで撮ると一枚のファイル容量が120MBもあり、α7IIIのRAWファイルのサイズ容量の2倍以上となっています。
写真を保管しておくストレージ容量をかなり圧迫するので大きめのストレージを用意する必要があります。

容量が大きい分SDカードへの書き込みが遅く連射すると終了まで結構時間がかかります。
α系のカメラは書き込み中にドライブモードやAPS-Cモードの切り替えなど一部設定を受け付けない仕様なので、データを書き込みが終わるまで待つというのが地味イラつきます。
UHS-IIのSDカードを使えって声も見かけますが、α7R IVの処理性能が足りてないのか、帯域が足りないのかわからないですがUHS-II対応でWrite250MB/S以上のカードを使用しても書き込み速度は体感100~150MB/SくらいでUHS-II真価を発揮できないです。
後継機はSDカード止めてより高速なXQDカード採用してほしいなあと思います。
(UHS-IIのSDとXQDは大して値段変わらなくなってきてますし)

また保存するだけじゃなくRAW現像するときのPCのスペックもこの高画素だとある程度必要でLightroomなど現像ソフト上で拡大縮小、処理、現像するとき非力なPCだともたつくことが有ります。



EVFは綺麗だが背面液晶は残念

センサーの画素数だけではなくEVFも576万ドットでデジカメとしては最高峰の高精細さです。

α7III使用時はMFオンリーのオールドレンズを使うときはピント合わせするのにピント拡大表示とピーキング表示が必須でしたが、
α7R IVのEVFで遠くにある小さい物や広角レンズで遠景にピント合わせすると時など以外はあまりシビアにならずともだいたい狙った位置にピントが合うようになりました。
(広角レンズでの遠景もだいたい合うのですが心配になるのでついつい拡大してしまう)
また色も鮮やかできれいなのに加えヌルヌル動くので写るのでファインダー見てるだけでも楽しくなるレベルです。

そして背面液晶ですがミラーレスカメラの場合だとファインダーは見ず背面液晶見ながら撮影ってことが多々有ると思いますが、再現度が低くハイライトの白飛びのしやすい傾向なので背面液晶を信じて撮影の設定を決めると後でスマホやPCで見た時に思ったのと違いすぎてなんだこれってなります。
EVFがリッチな分かなりイマイチと言えます。

基本的にはWBや露出は出来る限りファインダーを覗いて決めるか背面液晶のしょぼさを考慮しての設定にするかという感じです。


劇的に向上したAF性能

α7R IIIのAF性能はα7IIIを使った後に使用すると悪くはないものの物足りないレベルだったのですが、その後発売された中級機のα6400やコンデジのRX100mk7と同様にα9が譲りのAFアルゴリズムを搭載したので劇的にAF性能が向上してます。
α9とその後継機であるα9IIのAFにはまだ及ばないらしいですがビシバシ決まるので一般人が使う分には問題なと思います。
地味にですがF11まで像面位相差AFが効くようになったのでテレコン+超望遠レンズという組み合わせでも使い易くなったと思います。


持ちやすくなったグリップ

α7IIIやα7R IIIと比べてグリップ部分の下側の出っ張りが大きくなったので大分持ちやすくなっています。


それ以外にもAF-ONボタンが大きくなってたり、ボタンを押した感覚など使い心地にかかわる部分で細かい改良がされています。
これでジョイスティックの使い心地が良くなれば尚良いと思います。

まとめ

6100万画素ということもあり扱いが難しいかなと買う前には思ってたのですが、実際使ってみるとカジュアルに使える高画素機だと感じました。
基本的にα系は形があまり変わらないのと前使ってたα7IIIやRIIIから乗り換えるのに高画素というのを意識しないといけないことや制限事項がないためスムーズに移行できたというのがカジュアルに使えた一因かもしれません。
Sonyはフルサイズミラーレス一眼を発売して6年半経っていて他のメーカーよりリードしてるというのを実感させてくれた完成度の高いカメラだと思います。



自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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