実はこれが初めて購入したニコンのカメラ
Nikon F80Sとは
ニコンのフィルムカメラでF3やF4というようなF+一桁の数字がモデル名に付けられている機種はフラグシップモデルにあたります。対して今回のF80のようにF+二桁の数字のネーミングがされる機種は中級機に当たります。
中級機ということでフラグシップモデルと比べると性能が控えめになっている部分があるものの、発売されたのが2000年でフィルム機としては新しい部類のカメラということもあり操作系が今どきのニコンデジカメに近く操作しやすいのが特徴です。
オークションやフリマでは最近は少し値段が上がったものの結構安く取引されていて手に入れやすいカメラです。
YoutubeやSNSでも愛好者を結構見かける機種でもあり今も人気あるのがうかがえます。
外観
オークションで5000円くらいで落札したものですが外観はなかなか綺麗でした。F80は状態が悪いものはボディがベタベタになる持病持ちらしいのですがこれはそんなこともなくサラサラでした。
データバック付きでした。
マウントに少し使用感はあるものの許容範囲
フィルム室及びシャッターは綺麗
ファインダーはチリなど多少入っている物のクリア
レンズを付けてみたところ
ストロボ内蔵です
使用感
以前紹介したα-70は前にしかダイヤル有りませんでしたがF80は前と後ろに操作ダイヤルがあるのでかなり使い易くなってます。また裏蓋にはジョイパッドのようなボタンが付いていてこれで自由にAFポイントを変えることが出来るので操作性が格段に良いです。
電源周りには液晶と露出補正ボタンとライトボタンがあります。
ライトボタンを押すと液晶のバックライトが点灯します。
反対側にはドライブモード・露出・カスタム設定のダイヤル有ります
AE-L、AF-Lボタンは設定でAF-ONボタンにすることもできるしボタンも大きめなので親指AF派の自分にはありがたいです。
またその周りダイヤルは測光モードの設定です。
こういったように一通りのダイヤル、ボタンがあるので今のデジカメに近い使用感を得ることが出来きます。
デジカメしか使ったことない人でも結構すんなり使えるフィルムカメラではないでしょうか。
使えるレンズと使えないレンズ
AF Nikkor 28/2.8D、AF Nikkor 80-200/2.8D、Makro-Planar 50/2 ZF.2
Fマウントは半世紀以上の歴史を持ち「不変のFマウント」と言われていますが、レンズの仕様は年代によって微妙に異なります。
F80で使おうとするとボディの機能をフルで使えないものや取り付けできても撮影ができないレンズが有ります。
使える機能・使えない機能については説明書に一覧表として載っています。
詳細は説明書のリンクを載せておくのでそちらを読んでください。
Nikon F80 説明書
ざっくりした説明だと
①PC Micro Nikkor 85mm F2.8D以外のDタイプレンズ、Gタイプレンズはボディのフル機能を使用可能。
②DタイプGタイプ以外のCPU内蔵AFレンズは3D-10分割測光以外の機能が使用可能。
③MFレンズでもCPU内蔵レンズ(Carl ZeissのZF.2レンズなど)であれば露出周りの機能は使用可能。
④Ai、Ai-Sレンズは使用出来るもののボディ内の露出計が動かないのでスマホとかで露出計アプリを見ながらの撮影をする必要があってちょっと難易度が上がります。
⑤非Aiレンズ、DXレンズ(APS-C用)、IXレンズ(APSフィルム用)といったレンズは使用不可
非Aiレンズはそもそもが取り付け不可なのですが、レンズによっては無理やり取り付けできたりしますがそれをするとボディが壊れると思います・・・。
EXIFのような機能を持つデータバック
このカメラ買って初めてデータバックという存在を知りました。データバックは下の写真のように小さい液晶付きの裏蓋で撮影したとき日付を写真に写し込みしたり、SSやF値といった撮影条件をフィルムの空きスペースに記録してくれるものです。
ちなみにF80にはデータバック付きのF80Sと無しのF80Dの2種類ありますがデータバック有りの方を買ったのは偶々です。
機能をONにしていると下の写真のようにフィルムのコマとコマの間に小さく撮影条件を書き込んでくれます。
フィルムにはExifが無いのであとで見返すとき日付や撮影条件が見れるのは良いですね。
作例
Flickrに作例を上げました。使用レンズはCarl Zeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF.2とNikon AF Nikkor 80-200mm F2.8Dを使用しています。
フィルムは富士フィルムのフジカラー100と業務用のISO100を使用しています。
スキャナーがエプソンGT-F740です。
カメラボディとしてはかなり使い易く撮影が捗りフィルムの減りが早まりました。
まとめ
実際にF80を使ってみて今の一眼レフデジカメとさほど変わらない操作系で扱えるのはかなり良かったです。AFの精度も結構良くてあまり気を使わずに撮れる印象です。
あとMakro-Planar 50mm F2を念願のニコン機で使えたのが地味に嬉しかったです。
F80には兄貴分的存在としてF100というのがあり、F80よりファインダーの明るさや最高シャッタースピードなどの性能が高い上位機種です。
実はF80を買う前にF100とどっちを買うのか迷ったのですが、安くて状態が良いF80を見つけたのでF100を見送ったという経緯があります。
でもF80かなり好感触だったのでその後気になりすぎてF100も買ってしまいしました。
というわけで次回F100編に続きます。