通称プアマンズズミクロン
概要
高級レンズといえばライカやカ-ルツァイスを思い浮かべる人が多いと思います。ライカのレンズは100万円を越えるなんてザラでなかなか一般人が買うには難しいものです。
お金は無いけどライカを使いたい・・・・
そんな庶民の夢を叶えたのがこのレンズ「XR Rikenon 50mm F2」です。
このレンズは当時の写真雑誌で中心部の解像ならズミクロンを超えるとまで評されたことから和製ズミクロンと呼ばれる銘玉です。
(ズミクロンというのはライカレンズの中で明るさがF2のレンズ群のこと)
また当時の販売価格がボディとセットで39800円、単体だと9000円程度と非常にリーズナブルな価格なので貧者ズミクロン、プアマンズズミクロンなんて愛称(?)もつきました。
安いのに高性能、コスパに優れるレンズとして親しまれたわけです。
現在でもオークションや中古カメラ屋での取り扱い数が多く、大体3000円程度と安く手に入るためネット上の情報も多いです。
レンズ詳細
発売:1979年レンズ構成:5群6枚
開放-最大F値:F2-F16
最短撮影距離:0.6m
絞り羽根:6枚
フィルター径:52mm
マウント:ペンタックスKマウント
レンズについて調べてみると色々とバージョンがあるようで初期型のF2、II型のF2L、III型のF2S、IV型のF2Pと4種類あるそうです。
和製ズミクロンと評されたのは初期型で最短撮影距離が0.45mで金属の鏡筒ですがII型(F2L)以降はコストダウンがなされ最短撮影距離が0.6mになり、鏡筒も樹脂に変更されています。
細かい光学性能にも違いが有るようで調べた限りでは光学性能は初期型はII型と同等でIII型以降では変わったようです、
買うなら最短撮影距離が0.45mの初期型を狙うのが良いっぽいですね
レンズ確認
手に入れたもの鏡筒が樹脂製のII型なのでチープ感が否めない。
レンズはそこそこ綺麗でクリーニングは必要なしでした。
作例
作例をどうぞー
この株を・・・
等倍で見てみると解像感はなかなかな気がしますね。
お気に入りの一枚
背景ボケがイマイチ
冒頭でも言ったようにこのレンズは和製ズミクロンと呼ばれていますがそもそもズミクロン持ってないから比べようがないので本当にズミクロンに匹敵するのかは分からないです(笑
このレンズ単品で見ると絞り開放だと滲みがあってソフトフォーカスだが絞ると高い解像感を得ることが出来、ボケはうるさい傾向という感じでぱっと見の描写はよくあるオールドレンズという印象でした。
今回買ったのはII型だったのでいずれは初期型を手に入れたいものです。
他にも撮った写真をflickrに上げているので興味ある人は見てみてください。