中古デジカメ購入記 KONICAMINOLTA DiMAGE A2

2022/07/12

KonicaMinolata レビュー 中古デジカメ

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コニカミノルタ高級デジカメDiMAGE A2をレビュー

DiMAGE A2とは

DiMAGE A2はコニカミノルタから2004年に発売されたデジカメで、以前紹介したDiMAGE A1の後継機(もとい上位機種)です。

まずA1とA2の違いとしては分かりやすい所でいくとイメージセンサーとファインダーの画素数が違います。イメージセンサーはサイズは2/3型のままに画素数が500万画素から800万画素にアップ、ファインダーの画素数は23.5万画素から92万画素にアップしています。2004年当時のデジカメで1000万画素越えはフラグシップ機くらいなので800万画素は十分高画素の部類です。ファインダーの画素数は他メーカーの同クラスのカメラがA1と同じ23.5万画素止まりなことを考えるとかなりの差をつけています。

逆にスペックダウンしたところもありシャッタースピードはA1が電子シャッターで最高1/16000まで可能だったのがA2ではメカシャッターのみの1/2000までになっています。これはセンサーのスキャン方式が変わったため電子シャッターが使えなくなった影響の様です。

それら以外はほとんど変わらずデザインはほぼ同じ。レンズはA1から引き続き28-200mm F2.8-3.5のGTレンズを採用。手振れ補正の効果も3段分も変わっていません。

こうしてみるとA1からそこまで大きく変わったという気はしないですね。センサーとファインダーを変えたマイナーチェンジカメラという印象です。当時のレビュー記事にも後継機でなく上位機種だという記事を書いている人もいるのでそういった認識の方が良いかもしれません。

購入経緯

元々DiMAGE A2の良い出物をオークションやフリマで探していて、今回の物はようやく見つけた物です。送料含めると約4000円位でした。レンズにカビ曇りなしで動作確認済み品だったのでこんなものかと思います。

状態・機能確認

外観はずっと使ってなかったのか多少のヨゴレと中古カメラ特有のかび臭い匂いがしました。クリーニングで汚れは綺麗になりましたが匂いは残っていたので風通しの良いところにしばらく置いておきました。多少マシになりました。


デザインはA1と比べてもほぼ変わっていません。変わったといえばロゴがMINOLTAからKONICAMINOLTAになったのと文字や線、バッジの色がシルバーからゴールドになったくらいです。


A1と同じく側面にダイヤル&ボタンの大量配置は男心くすぐるものが有ります。

DiMAGE A2(A1も含め)の良い所はこのズームレンズです。高倍率の割に明るくて使い易いというのもそうですが何よりズームが手動なところです。コンデジだとズームの操作方法が大体がパワーズームを採用していることが多いのですが、この時代のパワーズームは遅いしうるさいしであまり使い勝手が良いものではありません。なので直感的に操作できる手動ズームの方が好きです。ササっと思い通りの画角にズームイン、ズームアウトできる方が撮影しやすいですからね。    


使い勝手は基本的にA1とほぼ変わりませんが微妙に改善されているところがちらほら有ります。

まずファインダーがにA1と比べれば画素数が4倍に上がったことで見やすくなっています。ただ所詮は液晶なのでコントラストが低く近年の有機ELのEVFの様な見やすさを期待してはいけません。

DiMAGE A1のEVF

DiMAGE A2のEVF

あと設定を弄る時の表示が大きくなりました。A1は設定項目が左側に小さく表示されていましたがA2は大きく表示されるようになり見やすくなっています。 

DiMAGE A1の背面液晶

DiMAGE A2の背面液晶

AFに関してはA1より良くなっているような気がしますがあまり変わらない気もします。そこまでシビアな動きモノを撮らない限り差は出ないのかもしれません。(A2で今更動きモノ撮る気も起きないですが)

変わらぬ点としてはファインダーのギミックはA1譲りでチルト+アイセンサー搭載なので使い易いです。アイセンサーが有るか無いかで使い易さが劇的に変わるので重要なポイントです。 

グリップ部分の金属はフルタイムAF機能用のセンサーでグリップを握っているとAFし続けてくれます。これもA1から既に有りましたが個人的には邪魔なので機能はオフにしてます。

ちょっと気になるのはMF時のヘリコイドの操作性です。DiMAGE A2のMFはコンデジでありがちなボタンをポチポチ押してフォーカスを調整するタイプではなく電子的なヘリコイドが付いていてそれを回してフォーカスを調整するタイプです。それ自体は最近のデジカメでも一般的なものなので悪くはないのですが如何せん回した量に対してフォーカスが動く量が少なくかなり回す必要があります。大きくフォーカス位置を動かそうとするとひたすら回す必要がありちょっと使いづらいです。

作例

風景だと800万画素では物足りない気もしますが等倍で見なければ十分かと思います。DiMAGE A1とは300万画素の差が有りますが元の画素数が少ないため差は大きく感じます。

20220604_DiMAGE_A2_00122

感度はISO64まで落とせます。ISO200位からノイズが結構乗ってくるので実用は200までに留めておきたいところ。※下はISO400の写真です

20220710_DiMAGE_A2 (2)

下の写真はテレマクロで寄って撮った写真です。撮影倍率は35mm換算で0.7倍。

20220604_DiMAGE_A2_00102

20220710_DiMAGE_A2 (1)

RAW+JPGだとデータ保存に終わるまでの時間めちゃくちゃが長いのはご愛敬。この時代のカメラにそんな速さを求めてはいけません。

それよりもこのカメラで問題なのはWBオートの撮って出しが緑色に被る傾向があることです。撮って出しとRAW現像で比較するとこれ位変わります。


液晶上では色再現とか解像度が低すぎて分からないんで家に帰ってPCで見てから気づくと悲惨です。価格.comを見るとメーカー調整で色被りが直ったという書き込みがある為個体差みたいのがあるんでしょうか。あとこの写真で見ると結構歪曲はありますね・・・

色被りはRAWで撮ってれば後で直せますが面倒なのでもういいやと今回はすべてJPG撮って出しです。他の作例はflickrに上げています。


まとめ

ずっと探していたDiMAGE A2が手に入りホクホクな気分です。色被り問題は有るにせよ上手く行った時の画質自体はかなり良いので満足度が高いカメラと言えます。

DiMAGE AシリーズはあとA200(それもただのA200ではない)が有りますが実はそれも手に入れているのでそのうちそちらもレビューしたいと思います。

それではまた。

自己紹介

とんがり(@Tongari_gadget)

普通の会社員をしながらスマホを中心としたガジェットやデジカメ、オールドレンズについてのブログを書いています。

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