Redmi Note 9S日本版を買ったのでRedmi Note 8 Proと比較
概要
Redmi Note 9S(以下9S)が6月9日に日本でも発売されました。
値段が24,800円からと日本価格にしては破格の値付けだったので給付金入る前でしたがさっそく購入しました。
自分はRedmi Noteシリーズの先代機Redmi Note 8 Pro(以下8Pro)を結構気に入って使用していたので新機種とのスペックの違いと使い勝手の比較をしてみたいと思います。
仕様を比較
まず9Sと8Proのスペックを比較してみます。個人的にここは気になるかなと思った所を黄色にしています。
黄色の個所と実際に使用して気になった部分を重点的に比較していこうと思います。
処理性能を比較
SoCは9SがSnapdragon 720G、8ProがMediaTek Helio G90Tを採用しています。一般的にSnapdragon製のSoCの方が高性能なこともあり好まれています。
しかし、8Proを買ったときHelio G90TはMediaTekのわりにかなり良い印象を受けたSoCだったので9Sとどれだけ差があるか確認してみました。
まずはベンチマークの比較です。
ベンチマーク上はSnapdragon 720Gを搭載した9Sの方がほとんどのテストで上回っています。
これは予想通りといった感じですが実際に使用した感じでは正直そんな差は感じません。
ブラウンジングやPUBGやCoDといったゲームなど通常の使用上ではどちらの機種でも快適と言って良いレベルで使用出来たのでこのスコアの差はあまり気にしなくてもいいレベルと言えると思います。
次にスクロールテストしてみました。
これは処理性能だけじゃなくディスプレイ品質の影響もあるかと思いますが、反応は9Sの方が指に吸い付くような感じを受けます。
スクロール滑らかさや表示の速さはどちらも同じくらいです。
ディスプレイを比較
どちらも全画面のディスプレイですがノッチが形状が違うのがまず気づきます。9Sはパンチホール型(右)で8Proがティアドロップ型(左)です。
これはどっちが優れているとかはないので好みの問題だと思います。
また9Sの方がサイズは若干大きく、解像度も少しだけ高いですがそこまで気にするほどではないです。
どっちも客観的に見たら十分デカいですしね。。。
9Sと8Proで同じ画像を表示してみました。(画像5枚)
上が9Sで下が8Proです。
大きく違うという気はしませんが9Sの方が微妙に青っぽい気がします。
花の写真で比較すると分かりやすいと思います。
カメラを比較
9Sと8Pro、どちらも低価格ながらクアッドカメラ搭載です。
構成は同じですがセンサーのメーカーや機種毎でのソフトウェア処理の傾向は機種ごとに微妙に差があって出来上がる写真の画は違ってくるので比較したいと思います。
9S→8Proの順の写真で掲載してます。
風景(標準、広角、ズーム各2枚)
風景を撮った写真では露出、ピントは奥川の橋にあわせて取っていますが8Proの方がアンダー傾向です。多分木に掛かってる影の形が違うので太陽に雲が掛ってたのかと思います。
色見は8Proは全体的に青っぽい感じですが9Sは黄色っぽい感じです。
8Proはスマホカメラ特有の弄りすぎて空の色が嘘っぽい見た目になってますが9Sは自然です。
また広角側はどちらも画質はあまり良くないですが9Sの方がマシに見えます。
電車
車体の露出自体は同じくらいですが背景の空が8Proは露出オーバーで白飛びしていますが9Sはしっかり残ってます。
室内(標準、広角、ズーム)
風景同様に8Proは青っぽい写真です。ホワイトバランスは9Sの方が自然で優秀だと思います。
逆光
普段こんな状況で写真は撮らないと思いますがライトを向けて写真を撮ってみました。
両方ともフレアが盛大に出てコントラストが低い眠たい写真になってますが、9Sの方は8Proに比べ一眼レフカメラにかなりノイズが乗っていて目立ちます。
ノイズ処理の問題なのか分からないですが逆光では8Proの方が良さそうです。
食べ物(AI無し、有り)
AIカメラ有り無しで撮ってみましたがAI無しでは9Sの方が色が良いですが、AI有りだと9Sより8Proの方が色は落ち着いていて好きです。
暗所
暗所は9Sの方が明るい仕上がりですがノイズはやはりかなり乗ってるので特別優れた印象はしません。
動画
どちらもFullHD30p、FullHD60p、4K30pなど主要な解像度に対応しており、FullHD30pでは手振れ補正に対応しています。手振れ補正の効き具合は比較動画をアップしたので実際に見てみてください。
スマホ上で録画画面を見ているときは9Sはの方が効いてるなと思っていたのですが、
8 Proの方も結構効いていて悪くないように見えます。
FullHD60p、4K30pはどちらも手振れ補正無いので見るに堪えなかったのでサンプルなしです。
カメラの性能は全体的に9Sの方がホワイトバランスや露出などのオート設定が賢く色見も自然なので優秀と言えると思います。
バッテリー性能の比較
PCMarkを使ってバッテリーの持続時間を測定してみました。※PCMarkとは自動的に色々な操作してバッテリー残量が20%になるまでの時間を測定してくれるベンチマークアプリです。
測定は画面輝度100%、明るさ調整オフ、モバイル通信オフ、Wifiオン、GPSオン、Bluetoothオンの状態で行いました。
では早速測定結果です。
Redmi Note 9S 9時間25分
Redmi Note 8 Pro 6時間26分
結果としてバッテリー持ちでは3時間の大差がつきました。
バッテリー容量の差は500mAhだけなので、正直ここまで差が付くかと思ってませんでした。
Helio G90Tは12nmプロセスなのに対してSnapdragon 720Gは8nmプロセスというのが効いているかと思います。
う~ん、それにしてもこの差は埋め難い。。。
次に充電速度のテストをしてみました。
バッテリー残量10%の状態からそれぞれの付属してきた充電器を使用して1時間充電したときどれだけ充電されている確認したところ
Redmi Note 9S 86%
Redmi Note 8 Pro 79%
充電の速さもRedmi Note 9Sの方が速いようです。
通信関係を比較
日本で使う分にはやはり日本で正規販売されているRedmi Note 9Sが圧倒的に上です。基本的に中華スマホはソフトバンク回線で使う分にいいですがドコモ回線やau回線で使うには不安が有るのでLTEのBand18/19/41に対応しているというのは安心感が全然変わります。
また9SはnanoSIMを2枚刺ししつつMicroSDカードを刺せますが、8ProはnanoSIMの片側がMicroSDカードスロットとの排他的使用となるので注意が必要です。
指紋認証を比較
Redmi Note 9Sは指紋認証搭載ですがXperiaのように指紋センサーが側面についています。個人的には側面についているのは認識精度悪い、押しづらいという印象であまり好きではないです。
Redmi Note 9Sの指紋センサーはXperiaと違って解除精度自体は良いのですがやはり押しづらいのがネックです。
さらにケースつけると押しづらさ、認識精度が悪化してストレスになるのがやはりイマイチです。(特に左で持った時)
Redmi Note 8Proは背面に指紋センサーが付いているので慣れ親しんだ使い心地で、やはりこっちの方が使い易いと思います。
スピーカーを比較
9Sと8Proはどちらもモノラルスピーカーで特に力を入れている機種ではないですが比較してみました。同じ音楽流して比較です。
比較順は9S→8Pro→9Sと8Proを同時再生(ステレオ)の順で流しています。
自分はスピーカーにそこまで拘っていないので正直動画上では違いが分からないですが、生で聞くと気持ち9Sの方がクリアに聞こえました。
まとめ
以上、Redmi Note 9SとRedmi Note 8 Proの比較でしたが、流石最新モデルといった所でしょうか。9Sの方が全般的に8Proを上回っているというのが分かったと思います。
流石に今から8Proを買う人は居ないと思いますがバッテリーとバンドの差が9Sと有り過ぎてあえて選ぶメリットは無いですね。
9S発売は各所で話題になったので詳細なレビューしてくれる人も多いのでそちらのブログや動画で見た方が参考になると思います。
それにしてもXiaomiのスマホが日本でも安く普通に買えるようになって良い時代ですねえ。
次はどのメーカーが日本参入してくるでしょうかね。
Lenovo(PHAB2 Proあったけど)とかmeizuが来たら面白いですね。